【書評】田端信太郎著 これからの会社員の教科書

IT企業の新人研修、中堅社員研修の外部講師を毎年担当しているので、これ系の書籍には目を通すようにしています。

ちなみに僕は「ビジネス書を読む時は最初に後書きを読め」と受講生に教えてます。

これは今まで書籍を何冊も出版してきた中で、編集者さんとのやり取りで得た知見なんですが(一番肝となるネタは後書きに持っていきましょうと複数の編集者さんから異口同音に言われた)、この本も後書きにあるメッセージが一番、ぐさっと心に突き刺さります。

一番最後のパートに、「秀才のエリート人生」に対するdisり文章を持ってくるとか相当シニカルというか、この書籍の本質が描かれているなと感じました。

書店に並んでいるこの本を手に取って、まずは「おわりに」の4ページを読んでみることをお勧めします。その内容に共感したり、何か新たな気付きがあったりした人は、買って読んでみると良いと思います。

各章のコンテンツについては、僕が研修で教えている内容と6~7割くらいかぶっているネタでした(現場では議事録の取り方とか根回しの仕方とかを研修で教えているので)。

残りの3~4割はそういう視点もあるな(自分とは教え方が違うな)と感じる部分で、新たな気付きもありました。

「共産国では書記長や総書記など、議事録を書く権限を持った人が最高権力者である」という小ネタは来年の研修でパクりたいなとw(この本はそういった「例え話」や「具体例」の引き出しが豊富です)

個人的には田端さんのことを「ビジネス界の炎上大魔王」くらいに捉えていたので、「ビジネスパーソンの炎上対策」的なコンテンツを期待していましたが、そういう砕けたネタは載ってませんでした。そこが残念です。

まとめると、若めのサラリーマン向けの書籍です。学習意欲が高めのビジネスパーソンは年末年始のまとまった休みに是非読んでみてください。

僕の人生舐め切った本(↓)よりかは確実に、仕事の現場ですぐに役に立つと思いますw


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