「野々村芳和社長、Jリーグ新チェアマン内定」報道について思うこと

Jリーグの全日程が終了した翌日、スポーツ報知が「札幌・野々村芳和社長、Jリーグ新チェアマンに内定」というタイトルで特ダネを一本釣りしてきました。

ワードとしては「野々村氏に一本化した」「事実上、内定した」という表現。

発表は年明け1月末の予定なので当然、正式決定ではありません。まだ1カ月半のリードタイムがあります。就任までは3カ月あります。

ちなみに1カ月前の11月2日には、日刊スポーツが「新チェアマン候補に元楽天社長島田亨氏」と報じています。

この時点では「チェアマン候補に島田亨氏の名が挙がっていることが分かった」という表現のレベル。ただし、この時点でも野々村氏の名前が候補者に挙がってました(他にも木村専務理事の名前も)。

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正式発表までの各社報道は競馬予想と同じ

ここからは私見ですが、こういった正式発表までの各社報道って、競馬予想と同じなんじゃないかと。

競馬だってどの馬が1着になるかなんて、レースやってみないとわからないじゃないですか。

レース前の調教タイムとか調教師のコメントを取って、記者が◎とか△とか予想するわけで、今回の次期チェアマン報道も、各スポーツ新聞の記者が関係者に取材して言質を取った上で、「予想」しているのに過ぎないかと。

あとこれも仮説ですが、こういった情報漏洩には派閥争いなどの力学が裏で作用していると見るのも、ひとつの考え方なのかなと。

11月2日の日刊スポーツの報道に対して、Jリーグは否定するリリースを出しました。

現体制に批判的なポジションの人や、該当する候補者に対してよく思っていない関係者がスポーツ新聞にリークすることで、情報戦で迷惑をかけにいく姑息なやり方、と捉えることもできます。

僕もコンサドーレのサポーターなので、当報道には色々と思うところはあるのですが、こうやって「裏の力学」を考察するのも、現代の情報リテラシーに必要なことなのかなと思います。

ま、Jリーグからの正式リリースが出るまで、気長に待ちましょう。

【参考】2年前に野々村社長を取材した時の記事↓

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