キャロットクラブ募集馬見学ツアー現地レポ 吉田勝己氏のお勧め馬や高齢出産の傾向を聞いてみた

9月2日金曜に、キャロットクラブの1歳募集馬見学ツアーに初めて参加してきたので、その現地レポートを書きます。長文になりますが、お付き合いください。

5時間で5つの牧場を巡って合計93頭の馬を見学する、というかなりの強行日程なんですが、各馬を引いているスタッフに色々と質問したことをちゃんとメモできてないと、あとで大混乱に陥ります。

すんごい量のインプット情報を拾えたのに、記録をちゃんとできずに記憶を辿って情報を思い出そうとしても、お馬さんの母数が半端ないので、まず無理ゲー。メモの大切さを改めて思い知らされました(研修講師で記録の重要性を毎回教えてるのにw)。

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吉田勝己さんの推しの馬はどれ?

担当しているスタッフに聞く詳細情報も重要ですが、全体を管理する偉い人の話も聞こうと思い立ち、ノーザンファーム代表の吉田勝己さんにも根掘り葉掘り話を聞きました。

アシシ「(93頭の一覧を見せながら)ぶっちゃけどの馬走りますか?」

吉田代表「全部走るよー」

アシシ「(やっぱり当たり障りない営業トークになるか…。ならばクローズドクエスチョンしてみよう)じゃ、今年〇〇の種牡馬のラインナップ多いですが、この種牡馬で走りそうな馬はどれですか?」

吉田代表「うーん、そうだなー。XXとかは評判良いよ」

アシシ「(まじか!この質問の仕方で答えてくれるんだ!)そうなんですね。じゃ、△△の種牡馬だと、どれが走りそうですか?」

吉田代表「△△の種牡馬なら、◇◇の出来は良いと思うよ。でも、今年は全部期待できるよ」

アシシ「(なんか、選び方がリストで目に入った馬名を適当に答えてる感も否めない…)そうなんですね。ありがとうございました」

こんなやり取りをしました。

適当に答えてる可能性もあるし、本当に裏情報を提供しているかもしれないし、数分のコミュニケーションだったので、さすがにどちらかは判別できませんでした。

「ノーザンファーム代表が推していた馬はXX」なんて情報をブログで大公開した日にゃ炎上リスクがあるので、このブログでは公開を差し控えたいと思います。。

営業における「情報の非対称性」をどう捉えるか?

売り手の目標は、「昨年より約10%値上げした全93頭を全口、売り切ること」

買い手の目標は、「93頭の中で当たり(将来活躍しそうな馬)を引くこと」

それぞれの思惑がある中で、どうしても「情報の非対称性」というものが発生します。

売り手は全頭売り切りたいので、基本的にネガティブコメントはせず、全頭褒めます。つまり語弊を恐れずに言うならば、「情報の非対称性」を利用して、走らない馬も含めて売り切ろうとするわけです。

買い手はそういったバイアスがかかった状況下で、いかに真相を見極めて、損をしない買い方(投票)ができるかどうか、これが肝になってきます。

では、その真相を見極める術は何か?

ありきたりな回答ですが、「答えは現場にある」ですかね。

やっぱりカタログ紙面や歩様動画で得られる情報は現場で手に入れられる情報の1%程度。「百聞は一見に如かず」ということわざ通り、牧場見学ツアーで手に入る圧倒的な量の情報をインプットにして、馬選びをする。

僕みたいに偉い人に突撃インタビューすることもできます。皮膚病を発症していない馬であれば、鼻づらをなでながらお馬さんとじゃれ合うこともできます。そういった五感で感じるすべてを元にジャッジする。

それこそ、「オーラを感じた」的な第6感に頼るのもアリだと思います。自ら現場に足を運んで、生で得た一次情報を元にジャッジしたら、仮に選択を失敗したとしてもしょうがないと感じるだろうし、納得感が出ると思うんですよね。

そういう意味で僕は、今回牧場見学に行って本当に良かったと思っています。まだ見学ツアー未体験の人は、参考にしてみてください。

牧場で聞けた意外なコメント

基本的に馬を引いているスタッフには「今の馬体重は何kgですか?」って質問をしてたんですが、ほとんどの馬は増えてても10-20kgでした。その中で1頭、40kgも増えている馬を見つけてテンションだだ上がり。

馬体重で検討候補から外している人が多いはずで、これは一般申込で取れる確率上がりそうだなと思いました。何万円も払って現地に出向いて仕入れたレア情報なので、どの馬かは公開しません。すみません!

キャロット民が気にしている今年の傾向、高齢出産の募集馬が多い件についても聞きました。

基本的には馬を引いているスタッフは、口裏合わせるかのように「高齢出産だからって体質が弱いってことはないですよ」と言ってました。

キャロットクラブ秋田社長にも聞きました。

秋田社長「最近は生産の技術も上がってきていて、高齢馬が産んだ馬も走っている。他の牧場だけどキズナだって繁殖牝馬が20歳の時に生まれて、種牡馬までになった。高齢だからって気にすることはないですよ」

とのことでした。当然営業トークの部分もあるとは思いますが、高齢の繁殖牝馬特有のエピソードまで聞けたので、僕的にはそれなりに説得力があると感じました。

直近3年の産齢別成績は衝撃の結果

直近10年の産齢別データは、最新のキャロット会報誌に載ってましたが、直近3年の産齢データのピボットテーブルを載せておきます。参考にしてください。

まさかの一番高齢ゾーンの勝ち上がり率が一番高いという結果になりました。オープン馬出現率的には産齢7-11歳のコアゾーンに固まってはいますが。

・10年じゃなくて、3年と短い期間だから異常値になっただけだろ
・初産かどうか、連産何回目か、空胎明けかどうか、等のファクターを入れないと精緻な分析にはならない

などの突っ込みがあるかと思いますが、直近の産齢別データとしてご活用ください。言うまでもないですが、これでイコール高齢出産でも走る!と確定したわけではありません。馬選びは自己責任で。

中間発表の票読みで最優先投票をどうするか?

キャロット公式から中間発表1回目のリリースがあったばかりで、キャロット会員の皆さんは票読みに忙しい時期かと思います。

僕も見学ツアーに行く前に、最優先投票の大本命候補としてこんなブログを書いてました。

そしたら見学ツアーですごい人だかりで、段々と人気が右肩上がりになっているのもツイッターのタイムライン眺めてて体感してました。

そんでもって今日の中間発表1回目でものの見事にトータルヒートが人気馬リストにランクインしてて、初志貫徹で行くか、バツゼロ最優先で絶対取れそうな馬に「格下げ」して路線変更するか、あと2日悩みに悩もうと思います。

以上、長文ブログを最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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こんな分析コラムも書いてます。

今朝上げたキャロットクラブ秋田社長への直撃インタビューの模様はこちら。

※キャロットクラブの許可を得た上で情報発信をしています。

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