最近読んだ本の書評を一気に書いてみる

ここ数カ月、結構本を読んでるんですが、その書評を全然書けてなかったので、短評ながらざっと簡単に感想文を書いておこうかなと。

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おれは最後に笑う 小宮良之

まずサッカー本から。小宮良之氏の12本のノンフィクション短編集です。モウリーニョからJ2まで、幅広い題材を取り扱っています。

個人的に一番の好みは「ザックを探し当てた男たち」かな。Jリーグの関係者ではなく、世界トップレベルの実績を持つ監督をフリーマーケットから獲ってこようとJFAが初めて挑んだのが2010年。色々と批判の的となる原さん&霜田さんコンビですが、その当時の交渉の経緯と苦悩を描いています。このノンフィクションを読むと、彼らに対する見方が変わるかもしれません。

ポルトガル1部に挑戦した時の、現在神戸所属の相馬崇人選手を題材にした「オレは最後に笑う」も秀逸な作品。僕も彼を追っ掛けてマデイラ諸島に行って自宅にお邪魔させてもらったので(当時のブログ)、とても思い入れのあるストーリーです。

20150725

ここからは全部Kindleで買える小説の書評の羅列です。

小説については東野圭吾→伊坂幸太郎とマイブームが来て、最近はまっているのが池井戸潤の作品です。最近読んだ4作品を載せておきます。

民王

政治のコメディ小説。初期設定が馬鹿げていて、それがちょっとストーリーに入り込めない理由。池井戸さんのチャレンジ精神は認めますが、彼の良さが消えちゃった作品かなと。。個人的にはあまりお勧めできません。

ようこそ、我が家へ

普通のサラリーマンがストーカー相手に立ち向かう小説。池井戸さんのいつもの「悪をこらしめる」路線です。それなりに面白かったけど、大絶賛という感じではない。。

株価暴落

企業を狙った連続テロと、池井戸さんの小説では鉄板の「銀行の融資話」が絡み合って、手に汗握る展開。ただ、ちょっと終盤でのストーリー展開がちょっと無理があるというか、ミステリーとしての完成度は低い印象を受けました。

下町ロケット

直木賞受賞作なだけあって、完成度は高いです。大企業、中小企業、資金繰り、特許問題などが絡んだ企業小説。この4作品の中であれば、これが一番お勧めですね。

とはいっても、上記4作品はいずれも池井戸作品の僕のベスト3には食い込んできませんでした。現時点の池井戸作品ベスト3は、半沢直樹シリーズ空飛ぶタイヤ鉄の骨ですかね。

64(ロクヨン) 横山秀夫

日航機墜落事故を題材にした壮絶な小説、クライマーズ・ハイを読んですごく興味を持っていた横山秀夫さんの警察の広報部を題材にした長編小説。2013年の本屋大賞で2位になった作品なだけあって、超絶面白かったです。警察が抱える匿名問題については、考えさせられました。マスコミ関連の裏事情についても克明と描かれており、かなり面白い。推理小説としても秀逸で、お勧めです。

その女アレックス

半年前に読み終わったミステリー小説ですが、とりあえず書評を。史上初の6冠を達成した小説ということで、期待して読んだんですが、煽り文句に「驚愕の結末!」「大逆転サスペンス!」というのが見受けられて、そういう先入観で読んでしまったがために、肩透かしを喰らいました。この小説の魅力はそこじゃないんです。広告が小説を駄目にした典型例だと思います。ただ、作品の完成度は異常に高いです。ミステリー好きなら是非。

沈黙 遠藤周作

戦後日本文学の代表作を今更ながら読んでみました。50年前に出版された書物で、かつキリシタンが弾圧された17世紀が舞台なので、とにかく文体は読みにくいです。これはしょうがない。活字慣れしてない人にとっては、最初の数ページで諦めてしまうほどの読み辛さかと。それを乗り越えられれば、宗教とは何なのか、「人のために生きる」という哲学はどういう意味を持つのか、そもそも人間は何の為に生きているのか、そういった命題を目の前に突き付けられて、人生を改めて考えさせられる作品です。あと、小説のタイトルがここまでストーリー全体に横たわるテーマとして関連してくる小説も他にないかと。重たい哲学チックなお話しを好む方は是非手に取ってみてください。

とまあ、長々と読書感想文を書いてみました。本好きな方は夏休みに読む書籍の参考にしてください。上記の書籍、ほとんどがKindle版のリンクを貼ってあります。タブレットをまだお持ちでない方は手始めにKindle paperwhiteの購入をお勧めします!

最後にお知らせです。8月15日の札幌対岡山戦@札幌ドームの後に札幌市内でカナダ女子W杯帰国報告会やります。まだ申込受付中。交流会もやります。詳細はこちら

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