インターネットで記事書いている人、もしくはメディアリテラシーに関心のある人にお勧めの本です。
ここ数年で劇的に勢力図が変わってきたインターネットメディア周辺の群雄割拠っぷりを解説しています。
Yahoo!に対しては、著者が社長取材を断られた腹いせなのか、やたらと辛辣に酷評しています。でもこの章が最も歯に衣着せぬ言い方で、本質を突いた批評を展開していて、読み物として非常に興味深かったです。
僕自身、Yahoo!個人のオーサーをさせて頂いているので、ある意味「当事者意識」を持って読むことができました。
それに対して、LINEやスマートニュースに関して解説している章では、社長クラスへの取材ができているからか意外とマイルドな筆圧で、なんとなく企業PR記事っぽいぬるさがあって、逆につまんなく感じました。
ただ、LINEが韓国企業である件について触れて、国とメディアの関係性についてぶっこんできた論説は読む価値ありです。
インターネットで情報拾うのが当たり前のこのご時世、ネットメディアの裏側とか成り立ちとか、そういった背景を知るのは結構重要だと個人的には思います。
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2016年の年末にプロフィールを更新しました。