札幌サポーターのタイムラインを見ていると、ルヴァンカップのファイナリストという立場に皆、浮き足立っているのが手に取るようにわかる。
無理もない。だって、札幌サポとしては人生初の経験なんだから。
キャプテンの宮澤だって、準決勝を勝って「ほっとした」という感想をぽろっと喋ってしまっている。
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2019JリーグYBCルヴァンカップ決勝
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そうやって普段とは趣の違う雰囲気でざわつくTLに対して、水をさす意見もある。
「まだ僕らは何も手にしていない」
「浮かれた気持ちでいると勝てないぞ」
こういった意見が出るのもしょうがないとは思うが、個人的な意見としては、「楽しんだもん勝ち」だと考える。
「失うものは何もない」
こういった「大一番」は最近だと、2016年のJ2の41節、ジェフ戦が挙げられる。
あの試合は「負ければJ2、勝てばJ1」という崖っぷちの状態で、負けた時の代償がとてつもなく大きい試合だった。
それと比べると今回のルヴァン杯決勝は、「失うものは何もない」状態と言える。
「いや、1位と2位ではまるで違う。賞金も1億円違うし、タイトルホルダーの勲章が付くか否かの大きな分岐点だ」と反論する人もいるだろう。
そういった意見に僕が再反論するならば、「タイトルも賞金も“勝ったらもらえる”だけであって、負けたら没収されるわけではない」と返すだろう。
負けたって来季J1で戦える権利が奪われるわけではないのだ←ここめちゃ重要!
そういう意味で、この状態を「失うものは何もない」と表現するのは、あながち間違ってないと思う。
お祭り感覚を楽しんだもん勝ち
サッカー日本代表に例えるならば、普段のリーグ戦が「アジア2次予選」とか「アジア最終予選」に該当し、今回のようなルヴァンカップ決勝が「ワールドカップ本番」的な位置付けと捉えれば、しっくりくるのではないか?
ワールドカップ本番は、まさに「お祭り」だ。出場国すべてが勝者であって、現地に応援に来ている各国サポーターは、フェスティバル気分で「世紀の祭典」そのものの雰囲気を楽しんでいた。
規模感は違うが、ルヴァンカップファイナルも、ある種の「お祭り」と捉えてもいいのではないか?
J1からJ3までどのクラブも10月26日に試合は開催されず、唯一の試合であるルヴァン杯決勝戦は、地上波で生中継される。埼スタの試合会場もたくさんのイベントが開催され、「お祭り」感が醸し出される。
こんな最高の舞台に「当事者」として参加できる歓びを噛み締めようでないか。
「人生初」の高揚感を惜しみなく感情表現したっていいではないか。
ちなみに、じゃ札幌サポーターは手を抜いて応援しよう、と呼び掛けているわけでは決してない。
僕がちゃちゃ入れずとも、ゴール裏の人たちは、当然90分間声を枯らして応援してくれることだろう(ちなみに僕は今回、生後6か月の赤子を連れていくので、メインスタンド観戦です)
常勝軍団のクラブのサポーターから、「そんなあまちゃんな姿勢だから、強くなれないんだよ」とか上から目線で言われそうですが、これはあくまで僕個人の意見です。
コンサドーレはコンサドーレらしく、24年目の「初体験」を目一杯楽しみましょう!
ルヴァン杯決勝のために今日発売のGoPro8買ったぜ!https://t.co/2uoiKYA6Ut pic.twitter.com/h9udE1k1I7
— 村上アシシ (@4JPN) October 25, 2019