昨日、スポニチ「ホームタウン制撤廃」報道は、Jリーグ内の改革派vs保守派の派閥争いの結果、リークされたのではないかという陰謀論を仮説として弊ブログでぶちまけました。
するとですね、「情報は発信する所に自然と集まってくる」という定説通り、色んな関係筋から情報が集まってきました。
仮説の検証が難しそうと昨日ブログで書きましたが、集まったそれらの情報を総合すると、仮説検証やれそうです。
結論から述べると、「陰謀論の可能性も有り得るが、別の仮説も立てられる」という1次検証結果になりました。
実行委員会がオンライン開催になったのが転機
J2水戸の小島社長が指摘した通り、「リーク記事が出た日付に違和感がある」。この点に着目すると新たな突破口が生まれるなと。
試合対応で分からなかったのですが、ホームタウンの件が想像以上に大きな騒ぎになっていましたね。
議論途中の話題がリーグの会議翌日でもないのにスポーツ二紙(日刊、スポニチ)から同日に記事になることに私は違和感がありました。
今日は各チームとも大事な試合日。何よりもそこが残念です。
— 小島 耕/ 水戸ホーリーホック (@KojimaKoh) October 17, 2021
普段、Jリーグの実行委員会で議論している内容が記事になるのは、コロナ禍以前だと、東京の本郷にあるJFAハウスから会議を終えて出てきた関係者に対して、待ち伏せしていた記者が直撃してぶら下がり取材をすることで実行委員会の翌日に記事になることが多かったそうです。
その後コロナ禍が訪れたことで、実行委員会がオンライン開催になりました。それによって、記者たちはぶら下がり取材ができなくなった。たしかにコロナ禍に突入して以降、実行委員会内部で議論途中の検討内容が暴露される記事はあまり見なくなったなと。
リークの現場はまさかの・・・
で、論点は「リーク記事が出た日付」です。10月17日日曜朝です。それはつまり、スポニチと日刊スポーツの記者は前日の10月16日土曜にネタを仕入れたことになる。
当然ながら10月16日に実行委員会は開催されていません。そもそもJリーグの試合開催日なので。
勘の良い人はここで気付くと思います。
そうです。10月16日は試合開催日なんです。
それってつまり、全国で開催されているJリーグの試合会場の現場で、スポーツ新聞の記者が関係者に「ぶら下がり取材」をしてネタをゲットした、と考えると合点がいくんです!
とまあこんな感じで、推理小説みたいに考察していくと、リークの現場が段々と絞られてくるわけです。
僕個人としては、「誰がリークしたか?」の犯人捜しをしたいわけではないので、詮索はここら辺でやめておきます。
単にスポニチが天然でミスって誤報した説
僕が突き詰めたいのは「なぜスポニチは信頼を失ってまで、理念撤廃という飛ばし記事を書いたのか?」という点。
僕なりに仮説を立てた結果が、反村井派による誇張情報のリークだったんですが、関係各所から寄せられた情報をまとめると、「単にスポニチが天然でミスって誤報した説」も有り得る気がしてきました。
試合会場で突撃取材を受けた関係者が、周到に用意して意図を持って誇張情報をリークするなんて、現実的じゃないんじゃないかと。
そうなると、単純に「リークする側」と「取材する側」のディスコミュニケーションが主因となった、と考えるのが妥当なんじゃないかと。
・リークする側が今回の議論の過程をちゃんと把握しておらず、適当に説明した
・取材する側もマーケティングの知識とか持ってなくて、サッカービジネスの話に疎かった
・スポニチのデスク・整理部が上がってきた記事に味付けしすぎた
色んなパターンが考えられますが、これらが複合的に絡み合って、あんなトンデモ記事が完成してしまったと考えるのもひとつの捉え方だと思うんですが、いかがでしょうか?
ま、これで「陰謀論」が完全に否定されたわけではないので、引き続き1次仮説と2次仮説、両方の確からしさを今後も検証していきたいなと思っています。何かタレコミ情報あれば、こちらの問い合わせフォームから情報お待ちしております!