色んな情報を総合的に見ると、野々村氏の新チェアマン就任の単勝オッズは1.2倍くらいと昨日のブログで書きました。
今までノノさんへのインタビューをたくさんしてきた身としては、色々と思うところがあるのですが、まずは今までのインタビュー記事を棚卸してみようと思い立って、全部の記事を読み返していたら、5年前にノノさん、興味深いことを話してました。引用してみます。
野々村:放映権の分配金は将来、例えば育成がしっかりしているとか、クラブの成績が安定して良くなっているとか、いろんな係数みたいなもので決まるって僕の勝手なイメージがある。だから、その係数を今から上げていく。コンサドーレが大きくなるためのお金がたくさん入ってくるようにしたい。
(中略)
野々村:海外で放映権が売れて、その放映権の分配をどう受け取るか、というところが論点になる時が来るはず。そこに向けて今から東南アジアと密に繋がって、東南アジアでも人気のあるクラブを目指していけば、その分配は大きく受けられる可能性があるかなと思っている。そういうタイミングが来た時に乗っていけるように今仕込みを入れているところ。
「いつか海外放映権の分配金に傾斜がつく時が来る。それに向けてアジア戦略を実行している」と2016年に明言してるわけです。
その6年後(2022年)に自分がその「傾斜」を決める権利を持つポジションに就くなんて、とてつもないフラグ回収だなと。
野々村氏はビジョン策定とその実行力が図抜けている
この頃から仮に「チェアマンまで登り詰める野望」を持っていたとしたら、これはまさに「自分がコンサを去る際には、ちゃんと”遺産”を残していこう」という意思表示と捉えることも可能かと。
それにしてもノノさんは、実現可能性のある長期的なビジョンを策定し、そのビジョンに則って物事を前に進めていく実行力が半端ないなと感じます。
コンサドーレのサポーターとしては失うものが大きすぎですが、日本サッカー界全体のことを考えると、間違いなくプラスの作用が起こる人選だし、個人的には応援したい「チャレンジ」だなと。
ま、まだ正式決定ではないです。
「正式決定まで静観せよ」と前のブログで説いているのに、ひとりだけ絶賛踊らされてる感満載ですが、今把握できる事実の範囲内で、情報発信は継続していく所存です。よろしくお願いします。
Yahoo!個人で今季の総括コラムあげました。未読な方は是非↓
野々村社長について執筆した、ゆうに10個を超えるコラムの棚卸を今してるんだけど、6年前のホーム最終戦セレモニーの写真をトップに使ったこのコラム、後ろに写ってるユース年代の背番号10の若者が、今のトップチームでバリバリスタメン張ってる選手だって今さっき気付いたwhttps://t.co/nucOBrGiVA
— 村上アシシ (@4JPN) December 7, 2021