【書評】自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術

自由な働き方をつくる高校の先輩である常見陽平氏の新刊、自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術に僕、アシシが登場しているということで、出版社さんから献本して頂きました。

なので、書評をしれっと書きたいと思います。

この書籍の24ページに僕、アシシが登場してます。是非チェックしてみてください。

帯にも書いてある通り、一言で言うと、「地に足のついたノマド論」がまとめられた書籍です。

昨今のノマドブームで、メディアにちやほやされて無駄に有名になり、虚業とも揶揄されるような仕事を本業としているノマドワーカー達が、ふわふわしたノマド論を展開し、妙な勢いでノマドになることを礼賛している人々に鉄拳を喰らわす書籍、というのが僕なりの感想です。

巷に蔓延る牧歌的なノマド礼賛主義に警鐘を鳴らしつつも、実際ノマドとなった著者自身の体験に基づき、ノマドの仕事術が現実的な視点でまとめられています。

将来いつかは独立してみたいけど、最近のノマドブームには胡散臭さを感じている人は是非手に取ってみてください。

とは言っても、この書籍は完全なるノウハウ本ではありません。

ノマドといっても職種は多岐にわたり、この本の中では敢えてその職種を限定せずに、仕事術をまとめているので、具体的な働き方というよりかは、人生のスタイルだったり、仕事に対する意識の持ち方や哲学的な部分に重きが置かれているように思います。

最後の章で常見氏は、「何とかする」という覚悟と、「何とかなる」という楽観、両方を持つことがノマドにとって重要と説いています。

僕もノマドの端くれですが、この部分には非常に共感しました。

結局ノマドって、哲学的な部分が最も重要だと思うんですよ。会社の看板を捨て、不安や孤独に耐えながら生き抜いていくためには、表面的なノウハウよりも、その人の人生哲学とも呼べるブレない軸をどう作っていくか。そこに本質があると思うんです。

第4章で常見氏はカバンの中身のアイテムとツールを写真付きで公開していますが、こういうのを見よう見まねで習得しようとしている人は、そもそもノマドには向いてないと思います。

なので、この書籍からそんなHow toを学ぼうとは思わず、地に足のついたノマドがどんな哲学を持っているのか、そういう部分を参考にしてほしいなと。そこで彼の哲学に共感した人は、是非ノマドを目指してほしいと思います。

タイトルとURLをコピーしました