関塚ジャパン、銅メダル獲得はなりませんでした。三位決定戦、韓国相手に0-2の完敗。
試合終了のホイッスルの後、ピッチに座り込む選手たち。
そんな選手たちに関塚監督はひとりひとり声をかけて回ってました。
このロンドン世代を最初から最後までずっと追いかけ続けてきたコールリーダー慎平は、試合後号泣していました。五輪のアジア2次予選のクウェートアウェイ戦まで太鼓持って参戦していた奴なんで、このチームに対する思い入れはきっと世界一のサポーターかと。
やっぱり最後は皆で笑顔で終わりたかった。トゥーロンから共に戦ってきた慎平の首に、スーパーで買ってきたフェイクのメダルをかけてやりたかった。
宿敵韓国になす術なく敗れたのは猛烈に悔しい。悔しくて悔しくて、眠れないくらい。でも、よくここまで来れたとも思う。最後に韓国に負けて終わるのは、本当に後味悪いけど、世界ベスト4という実績は何もけがれないはず。胸を張って日本に帰ろうじゃないか。
僕ら愉快な仲間たちも今日で解散です。みんな、本当にありがとう。
これにて、ロンドン五輪の男女サッカー日本代表の17日間に及ぶ激闘にピリオドが打たれました。
男女合わせて12戦6勝3分3敗。なでしこジャパンは通算6戦3勝2分1敗で世界2位。関塚ジャパンは通算6戦3勝1分2敗で世界4位。全試合現地観戦したサポーターは片手で数えられる程度だと思います。
最後の3連敗はさすがに堪えましたが、男女代表共にベスト4まで残って、五輪期間の終盤まで「夢見心地」でいることができた僕らサポーターはとても幸せ者だなと。
男女掛け持ちサポートはある意味、「死のロード」でした。
コベントリー→グラスゴー→コベントリー→ニューカッスル→カーディフ→コベントリー→カーディフ→マンチェスター→ロンドン→カーディフ
中1日、もしくは中0日でイギリス全土を縦横無尽に駆け抜けました。鉄道止まったり、体調崩したり、車旅で道に迷ったり、様々なトラブルに見舞われながらも、よくぞ最後まで無事に辿りつけたなと。
そして今まで、世界大会で経験したこともなかった「決勝トーナメントを勝ち上がる事での苦労」を体験できたことも、僕らサポーターにとっては非常に大きな経験だと感じています。(アジアカップは勝ち上がっても、都市の移動は意外と少なくて、難易度は低いんです。観戦チケットもSold outとかほぼないし)
ノックアウトラウンドを勝ち上がることで、勝利の余韻は程々に、次の試合への移動手段・宿泊先・観戦チケットの確保にサポーター仲間が手分けして奔走する。特に五輪ともなると、売り切れてる観戦チケットを仲間の分も含めて何十枚と確保するのが非常に骨が折れました。
世界大会で勝ち上がるってのは、こういうことなんだなと。ブラジルサポやスペインサポがセミファイナルとかで陽気に騒いでる裏には、こういう苦労があるんだなと実感した次第ですw
サッカー強豪国への仲間入りを果たすということは、選手のみならず、サポーターも決勝トーナメントでの戦い方を習得していかなくてはいけないということ。そういう意味で今大会は、とてつもなく貴重な経験をしたと自負しています。
そこら辺の、海外サッカー現地観戦のノウハウを9月下旬発売予定の書籍に詰め込むつもりです。アウェイ参戦サポーターのバイブル的存在になればいいなと。
明日は第3者として、男子サッカー決勝を見にウェンブリーに行ってきます。試合後の表彰式に日本代表がいない悔しさを思う存分味わって、次大会への糧にしてきます。
以下、前日のブログエントリーから再掲。
8月12日日曜、日本時間夜23時からジャーナリスト原田公樹さんと一緒に、五輪サッカーを振り返るUst放送をロンドン現地からお送りします。
なでしこと関塚ジャパン両方を全試合現地観戦した記者とサポーターが現地でしか手に入らない貴重な生情報をオフレコ爆裂トークしちゃいます。是非ご覧ください。URL→ http://ustre.am/mMkx
また、これも繰り返しの報告ですが、帰国後に札幌(8/16)、大阪(8/25)、東京(9/8)の三都市で帰国報告会を開催します。興味のある方は詳細ページをご覧ください。