アジア大会女子サッカー決勝、なでしこジャパンは北朝鮮相手に1-3のスコアで敗れ、準優勝に終わりました。
結果に限らず、フィジカルもメンタルも全ての面において完敗と言える内容でした。
こちらに挨拶に来た時に、悔しさを全面に押し出してたのはGK海掘くらいで、他は何だか淡々としていました。最後まで足がつるほどまで走り切った選手はほとんどいなかった印象。言葉の通り、国を背負って戦う覚悟を示してきた北朝鮮に対して、キモチの面で圧倒されてしまいました。
なでしこの対戦相手の巡り合わせも、モチベーションコントロールを難しくさせた要因でしょう。初戦の中国戦をスコアレスドローで終えた以降は、4戦続けて格下の相手と12-0、3-0、9-0、3-0とほぼ練習試合かのような緊迫感のない試合が続きました。約2週間、1日90分間の練習をするだけで、それ以外は選手村でほぼ缶詰状態。モチベーションを保つには厳しい環境でした。
ただ、そんな言い訳は当然できるはずがない。なにせ、なでしこジャパンは世界女王なのだから。アジアで負けていいはずがない。
なでしこジャパンメンバーの当落線上にいる若手たちは、この大会で結果を出さなければ今回招集されていない海外組にとってかわられるのは自明なわけで、そんな選手たちが最後まで死力を尽くして戦ったとは到底言えない形で大会が終わってしまったのは、本当に残念でなりません。
若手の底上げは失敗に終わった。厳しく言えば、それだけが結果として残った大会と言えるのではないでしょうか。
ということで、写真で決勝の模様を振り返ります。
決勝戦はやっとなでしこリーグの各クラブのコアサポーターが5~6人現地入りしてくれました。日の丸のジャイアントフラッグも来てました。
なでしこの世界一ジャイアントジャージーも。
選手入場。
メインスタンドには他競技の北朝鮮代表の選手たちが来ていました(首から下げてるアクレディで判別できます)。
後半、CKからの長船のヘディングシュート。
それにしても後半43分の北朝鮮の超高速カウンター(3点目のシーン)は圧巻だった。攻め上がるスピードと、クロスの弾道と、ファーからヘッドで突っ込む迫力と、まるで男子サッカーを見ているかのようだった。あのシーンはイエローカードをもらってでも止めるべき場面だった。そういう部分でも泥臭く戦ってほしかった。
最後に、準決勝ベトナム戦のブログを書いてなかったので、2枚程うまく撮れた写真をあげておきます。
決勝では出番のなかった猶本光
全試合通して、クオリティの高いプレーを披露した川澄奈穂美。
僕の18日間にわたるアジア大会はこれにて終了。
決勝の舞台となった仁川文鶴競技場。最終的に男子サッカー5試合、女子サッカー6試合、計11試合を現地観戦しました。サッカー競技の日本代表は皆勤賞です。その他の競技には残念ながら行けず。。
最後負けて終わるのは、何度繰り返しても悔しいですが、キモチを切り替えて前を向きます。明日僕は凱旋門賞を見にフランス・パリに旅立ち、その後、ミャンマーで10月9日に開幕するU-19 AFC選手権を現地観戦しにいってきます。詳細の旅程はこちら。
とりあえず、サッカーモードから競馬モードに切り替えます!