僕のライフスタイルの原点ともいえるバンクーバーという街

先日、僕が「代表愛」に目覚めた切っ掛けをブログに書きましたが、今日は僕が「海外」に目覚めた切っ掛けを語ろうと思います。

2005年ドイツコンフェデ杯を現地で見たことで、サッカー日本代表の虜になってしまったわけですが(詳細はこちら)、翌年の2006年ドイツW杯をサラリーマン辞めずに現地参戦するにはどうしたらいいかを色々と考えた結果、当時勤めていたアクセンチュアというコンサルティング会社に「自己都合休職」という制度を発見したんです。

それは、自己都合の理由で最大3カ月、籍を残したまま休職できるという制度。ただし、その理由は上司の承認が必要ということで、さすがに「ワールドカップ観たいんで3カ月休ませてください」なんて言えるわけがなく、僕なりに真っ当な理由を考えた結果、こんなストーリーを仕立てました。

将来のキャリアプランとしてMBA(経営学修士)を海外で取得したいと考えているが、現時点の英語力ではまだまだ未熟なので、英語力向上のため3カ月間、休職して短期留学したい、というもの。

コンサル業界におけるMBA取得はある意味定石で、当時まだサラリーマンとして至極真っ当な人生を歩んでいた僕が上司に対して打ち明ける計画としては、納得感のあるものだったように思います。

この現実感ある計画を上司に理解してもらった上で承認が下り、晴れて2006年5月から3カ月間の自己都合休職をゲットしたんです。

どこに留学するかの選択は、一度アメリカに学生の頃に短期留学していたので、今度はカナダに行ってみようと考え、留学生の中で評判の良いバンクーバーをなんとなく選びました。

そして、2006年5月に1カ月間、実際にバンクーバーの語学学校に通って、上司に対する「アリバイ」を作り、6月にバンクーバーからドイツに飛び立って、ワールドカップ現地参戦を果たしました。つまり、日本→ドイツと直行で行かず、日本→カナダ→ドイツと間にバンクーバーを挟んで、地球を3分の2周してW杯に参戦したというわけです。

ワールドカップ終了後にバンクーバーに戻り、その後も語学学校に通い続けました。間に3週間ほどドイツに行っていましたが、約3カ月間バンクーバーに住んでみて、感じたことがあります。

バンクーバー一体この街は何なんだと!

バンクーバー「世界で最も住みやすい都市ランキング」で常に上位にランクインするだけあって、当時まだ海外慣れしていなかった僕はバンクーバーという街に恋をしてしまいました。

サンセットビーチ高層ビルが立ち並ぶダウンタウンは都会なんだけど、歩いていけるイングリッシュベイからは世界有数の夕焼けが見れるんです。

20150619_04自然と都会がこれほど絶妙に融合している街はそうないなと。

大学卒業後に6年間続けてきた社畜生活を一時抜けて、3カ月間こんな素晴らしい街で日常生活を送ってしまった僕は、「自己都合休職」が切れる8月に帰国して、また東京の満員電車に揺られて残業地獄の生活に戻れるのか?と自問自答しました。

僕が出した答えは「No」でした。

覚悟を決めて、自己都合休職を承認してくれた上司にバンクーバーから退職メールを送り、退職手続きをするために一時帰国して、またバンクーバーに戻って翌年7月まで海外生活を続けました。これが「半年仕事・半年旅人」のスタート地点です。

留学先をバンクーバー以外で選んでいたら、もしかしたら違う選択をしていたかもしれません。たまたま選んだ留学先がバンクーバーで、この街に恋をしてしまったがために、僕はレールを脱線することになってしまいました。

そんな、僕が海外流浪生活を始める切っ掛けを与えてくれたバンクーバーで、なでしこジャパンが連覇をかけてワールドカップ決勝を戦います。

僕のライフスタイルの原点ともいえるバンクーバーに、なでしこジャパンがW杯のファイナリストとしてやってきた――。僕にとっては運命的な帰着なんです。

ということで、明日は色んな意味で感慨に浸りながら、ほぼホームスタジアムと化しているBCプレイスでなでしこジャパンの勇姿をこの目に焼き付けたいと思います。

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7月11日土曜夜に大阪で開催予定の帰国報告会の詳細はこちら

村上アシシのプロフィールはこちら。(先日更新しました)



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