モスクワからサランスクまで寝台列車に乗ってみた

日本代表がロシアワールドカップの初戦のコロンビア戦を戦う都市、サランスク。人口はたったの30万人。

モスクワから東に直線距離で約600km。東京⇔大阪が約500㎞なので、大体それくらいの距離感と思えばいいかと。

この街のホテル数が極端に少ないことは以前、Yahoo!個人のコラムでも書きました。

大手ホテル予約サイトを開くと、12月に調べた時と比べて、空き宿が多くなってますが、これはきっとAirbnb的な民泊物件がBooking.comなどにも掲載しているものが増えた感じ。軒並み1泊の宿泊料金が10万円越えで、ワールドカップバブルにかこつけて、とんでもなく強気な価格設定で攻めてきています。

ホテルの数がもっと多いエカテリンブルクやヴォルゴグラードも同様のバブル状態ですが、他の2都市はなんだかんだ言って本番が近くなってくると需給バランスが取れてきて、価格は下がってくると見込んでいます。

ただし、サランスクの場合はそもそも供給数が少ないので、宿代が高止まりしたままで6月を迎える可能性が高いかなと(あくまで個人的予測です)。

そこで、この「サランスク宿無し問題」を回避する裏技として筆者が断然お勧めするのは、サポーター向け無料の寝台列車でモスクワから往復して、サランスクでは0泊で切り抜ける策です。

無料の寝台列車を予約する方法は、現在参加者167人の有料コミュニティ内で詳細に説明しています。興味のある方はご参加ください。

僕自身は既に6月18日深夜モスクワ出発、19日朝サランスク着、試合後の19日深夜サランスク出発、20日昼にモスクワ着の往復寝台列車を無料で予約しています。ということで、それと同じ路線の寝台列車を下見として、乗ってみました。詳細にレポートします。

スポンサーリンク

モスクワ発サランスク行の始発駅はカザンスキー駅

まず、サランスクに向かう寝台列車が出発する駅はモスクワのカザンスキー駅です。

近くにレニングラーツキー駅、ヤロスラヴスキー駅と大きな鉄道の駅が計3つあるので、気を付けてください。

これがカザンスキー駅。

カザンスキー駅側からもう2つの駅を見るとこんな感じ。

電光掲示板はキリル文字表記なので、ちゃんと駅名のキリル文字は覚えておきましょう。一番右側の列に、何番線に電車が入ってきているかが表記されます。大体出発時間の30分前から乗車が可能だそうです。

カザンスキー駅にはフードコートがそれなりに充実しています。

出発前に記念撮影。

こういう車両を見ると、めっちゃワクワクするのは僕だけじゃないはず。

事前に購入した鉄道チケットを紙出ししてったんですが、入り口のスタッフが乗車名簿を持っていて、それと突き合わせる感じでした。ちなみにスタッフは英語全く喋れません。

通路はこんな感じ。

僕は1stクラスのチケットを買ったので、1ボックスに2人の乗客のスペース。2ndクラスにプラス1,000ルーブルくらい(1ルーブル=約2円)。

ちなみにワールドカップ期間中の無料寝台列車は全席2ndクラスのようです。

ベッドの下を持ち上げると、荷物置き場があります。

出発前に2ndクラスの車両に移動して写真撮らせてもらいました。2段ベッドの上は、折り畳み可能になってました。仮にこの1ボックスに下のベッドに2名のみの状態なら、上のベッドは立てたままでOKなんでしょう。

トイレはこんな感じ。結構きれいです。

ちなみに僕の隣に乗客は来なかったので、この1ルームを独占して使えました!

電源あります。無料WiFiも飛んでましたが、電波弱かったので、僕は自分の携帯の電波使ってました。ただし、モスクワ近郊を離れると、やっぱり携帯の電波も悪くなってきます。基本、寝てるのがベターかとw

21:30モスクワ出発で、7:30サランスク到着。まだ日は登ってませんでした。

サランスクは地下鉄などは存在しない町なので、とりあえず駅にいるタクシーと値段交渉。サランスク駅から3kmくらい離れてるホテルまで300ルーブルでいいか?とお札を見せてOKということで、すんなりシロタク捕まえることできました。

当然ながら英語は全く喋れません。ボディーランゲージと、あとはスマホのGoogle map命。助手席に乗って、セルフナビして無事ホテル辿り着きました。

寝台列車に関するその他の詳細情報はFacebookのコミュニティで記載します。質問などもコミュニティ内で随時回答します。興味のある方はご参加ください。

<2018年5月8日追記>
遂にKindle版「ロシアワールドカップへの行き方」を出版しました。現地情報はモスクワ駐在員書いてもらったので、地に足の付いたノウハウ満載です。ロシアに行く予定の方は必読です!

村上アシシのプロフィールはこちら



Instagram

タイトルとURLをコピーしました