【書評】覚悟の競馬論 現役最強馬アーモンドアイを管理する調教師国枝栄著

先月発売された国枝栄調教師著「覚悟の競馬論」を読みました。

「JRAは競合他社が実質いないので、市場原理が適正に働いていない」点をズバッと指摘して、調教師の視点から日本の競馬界に対して様々な改善点を列挙する書籍です。

僕もITコンサルとして「問題を見つけ出して原因分析して、改善案を提言する」ことを本業としているので、国枝調教師の課題認識は共感するところが多く、興味深く読ませて頂きました。

特に調教師ならではの視点、内情を知る立場からの提言は、外部から競馬を楽しむ者としては初めて知る内容も多く、新たな発見が沢山ありました。

年間4兆円を売り上げていた1997年と比較しつつ、「従業員が50%増えたのに売上が30%減っている。通常の会社なら経営責任が問われる事態」とバッサリ斬ってます。

こうやって定量的な数字を用いて、誰も反論できない論旨を展開しているところも、論理的なアプローチですごく自分好みです。

本文の中では色んなエピソードの紹介もされているんですが、今年の安田記念でアーモンドアイがスタート直後に挟まれて不利を被った場面について(結果3着)、挟んできた馬に乗っていた武豊騎手とのレース後のやり取りは、国枝調教師の人柄が知れる部分だなと。

昨年からキャロットクラブで一口馬主を始めた自分ですが(出資馬はこちら)、来年の出資馬選びでは国枝厩舎に入る予定の馬を第一候補で選ぼうかなと思っている次第です!

競馬に興味のある方は是非読んでみてください。結構初心者向けの内容だと思います↓

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