【書評】みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 ITに携わる人必読の書

発売前に以下のツイートがバズっていたこの本を早速買って、読了しました。

1万RTってとてつもない宣伝効果かと。

そのおかげか、発売から3日経った2月17日時点、アマゾン本体では紙の本の在庫がなくなってて、マーケットプレイスで定価より高い金額で取り引きされてますが、Kindle(電子書籍)なら買えます↓

35万人月、PJ予算4,000億円台、関係ベンダー1,000社という、ちょっと桁が間違ってるんじゃないかって疑うレベルのプロジェクトの概貌が刻々と記されています。

「IT業界のサグラダファミリア」という喩えは言い得て妙だなと。

SIerやコンサル会社に所属するITコンサル、SE、プログラマ、事業会社でベンダーにシステム構築を発注するシステム部の人たち、ITに携わるすべての人が読むべき書籍かなと。

僕自身もアクセンチュア在籍時代(2000年代初頭)に夜間バッチを監視していたり、独立後には金融業界の合併プロジェクトでPMOやってたり(ベンダー各社が客のシステム部長に進捗報告するでっかい会議の議事録取ってたり)してたので、特に第2部、第3部の大規模障害の章は、自分の実体験と比較しながら興味深く読ませてもらいました。

ただ、ひとつ残念なのがこの書籍を書いた人は日経BPの記者さんたちで、すべて外部からの取材で文章が書かれている点。当事者への取材は第6章で社長インタビューが出てきますが、所詮上辺だけの話です。

個人的には午前9時のオンライン開放まで刻一刻とデッドラインが差し迫る中、現場で怒号が飛び交う修羅場の模様とか、銀行特有のどろどろした派閥争いの中で板挟みにあうシステム統括部長の人間模様など、そういう生々しい実話エピソードを読みたかったです。

と思いきや、このPJに実際に関わっていた人がアマゾンのカスタマーレビューに降臨して、実話書いてますね↓

とはいえ、守秘義務があってあまり公にされることはない大規模SIプロジェクトの概貌を知れるという点では、非常に面白い書籍でした。


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