毎週火曜朝にアップされるDAZNの番組「Jリーグ ジャッジリプレイ」ですが、今週分は物議を醸しています。
今週のジャッジリプレイ、札幌対神戸のサンペールが高嶺を倒したシーン、 @iijikantai と @J_hirachanryu と審判牧野氏は反スポーツ的行為ではないという見解。司会 @kuwaharamanabu だけが異論を唱える形。結局多数決のような形でイエローじゃないって結論になったけど、あのまとめ方はおかしいと思う
— 村上アシシ (@4JPN) August 4, 2020
未見の方は、是非DAZNで見てみてください。30分ある尺で、20:53から8分程度解説されています。
—<2020/08/07追記>—
Youtubeでも見れるようになりました(↓)。Youtubeでは11:19から。
——
詳細は番組内のやり取りを見てほしいんですが、出演者4人のうち、平畠さんは「そこまで悪質ではないと思った」、原さんも「カードを出すほどひどいプレーではない」とサンペールを擁護。
司会の桑原さんは「左肘でドーンと押した後に、右手でもはたいている」「高嶺がパスを出した後に、サンペールの手が出てるのでアフター気味」的なコメントをしていて、平畠さん、原さんに反論する格好。
ここで審判の牧野さんが専門的知見から回答。「人が前にいて、よける時に手を出すというのはよくある」とコメントして、不可抗力で手が出たと解釈。
最終的に司会の桑原さんは苦笑いの表情を浮かべつつも、「番組の解釈としてはカードには該当しないプレーということですね」とまとめました。
桑原さんには「報復行為」の可能性に言及してほしかった
桑原さんにもっと突っ込んでほしかった点があります。それはファウルのひとつ前のプレー。高嶺と山口蛍がルーズボールを競り合って、高嶺が山口を押し倒す形になりました。
サンペールの「肘打ち」はこのプレーが伏線になっていると考えるのが妥当ではないでしょうか?
高嶺が山口を押し倒したのは、ボールをキープするためですが、若干ラフプレーにも見えなくもないです。
そのプレーに対する「報復行為」として、サンペールはパスを出し終わった高嶺に後頭部からアフターで肘打ちをした、と判断するのが一連の流れで考えると納得感がある解釈のように思います。
その視点が他の3名には一切なかったので、その着眼点で突っ込みを入れればより議論は深まったのではないかと。
個人的解釈は「乱暴な行為」で一発退場も有り得るプレー
背景に「報復行為」の意図があるならば、肘打ちは「意図的に」されたと解釈できます。そうなれば、個人的には「乱暴な行為」でレッドカードも有り得ると思います。競技規則の112ページから引用します。
乱暴な行為とは、身体的接触のあるなしにかかわらず、競技者がボールに挑んでいないときに相手競技者に対して、あるいは、味方競技者、チーム役員、審判員、観客またはその他の者に対して過剰な力を用いたり粗暴な行為を行う、または、行おうとすることである。加えて、競技者がボールに挑んでいないとき、意図的に相手競技者やその他の者に対して頭や顔を手や腕で打つ場合、その力が微小なものでない限り、乱暴な行為を犯したことになる。
高嶺はパスを出した後なので、ボールに挑んでない状態。そこに「意図的に」後頭部を腕で打っていると解釈すれば、レッドカードの条件を充足すると考えますが、いかがでしょうか?
僕も所詮、中学までサッカー部だっただけの素人同然の人間なので、自分の見解が絶対正解だとは思ってませんが、札幌サポのみならず、他サポも「サンペールのファウルに対する番組の結論はおかしくね?」的な意見を持っている人が散見されたので、異を唱えてみました。
きっと番組関係者もこのブログを見てくれると思うので、今後の番組進行だったりの参考にして頂ければと思います。よろしくお願いします。
【追記】野々村社長も金曜にラジオ番組で言及
8月7日金曜午前の道内ラジオ番組「ナルミッツ」に毎週、野々村社長が電話出演しているんですが、その中でサンペールのファウルがノーカードだった件について言及してました。
野々村「赤か黄色かは別にして、何らかのカードが出ておかしくなかったと思う。ただ札幌の選手たちは執拗に抗議をしなかったので、主審が試合を90分間うまくコントロールするという意味ではノーカードでもしょうがないかなと思いますけど、普通ならカード出て当たり前かなと」
追記は以上!
—
サッカー好きの人は是非この本読んでみてください!↓