フットブレインの「サポーター論」に対するアシシ的見解

昨日土曜夜、テレ東系列のサッカー情報番組、FOOT BRAINで放送された「サポーター論」について、僕なりに思う部分をブログに書いておきます。

番組ではウルトラス・ニッポンの植田朝日さんがゲストとして出演し、サポーター論を語る構成となっていました。

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僕はこの部分に対して、異論を唱えたいです。

日本代表の試合が、アイドルのLIVEのような雰囲気になってしまうことの、どこがいけないのか?

欧州や南米などの本場のスタジアムにおける、あの怒号が響き渡る殺伐とした雰囲気が唯一の正解だと、誰が決めたのか?

オランダ・フィテッセ所属のDF安田みっちーも、年末に宮城で開催されたチャリティーマッチに参加した時のことを、下記のようにブログで振り返っています。

オランダではほぼ聞くことがない黄色い声援も久しぶりに聞けてテンション上がったしねw

実際にピッチでプレーする選手が、その声援を好意的に捉え、これぞHOMEでの試合だと実感してくれるのであれば、それも選手を鼓舞するひとつのやり方だと僕は思っています。

ザッケローニも監督手記vol.11の中で、「隣の芝生が常に青いわけでもありません」と語っています。僕は、日本は日本独自の応援文化を築き上げていけばいいと感じています。

また、「サッカーに対する愛が少なくなっているように感じる」という指摘についても、僕は違和感を感じました。

僕は単に、サッカーに対する愛情表現の仕方が多様化しただけだと思っています。

サッカー愛の表現方法は、何もゴール裏でバモバモ飛び跳ねることが全てではないわけで、イケメンサッカー選手をアイドルのように拝み、チケット争奪戦を見事に勝ち抜き、代表戦のスタジアムに通う女子高生も、僕は大きな意味でのサッカー愛を持っていると思うのです。

何もかもが多様化するこのご時世、応援のスタイルとか、サポーターの心構えとか、昔からの固定観念に縛られずに、新参者を迎え入れるスタンスってとても重要だと思うんです。

というのも、日本はまだJリーグが創設されて20年。100年以上のサッカーの歴史がある欧米とは圧倒的な差があります。

欧州や南米では、国が豊かになる前に、サッカーが文化として成熟した背景があって、週末の娯楽といえばサッカー観戦くらいしかないという環境下、サッカー文化が形成されていきました。それに対して日本は、サッカー観戦以外にも娯楽が日常に溢れる環境の下で、ここ20年で日本サッカーが急成長してきた背景があります。

週末に遊ぶ選択肢が無数にある中、サッカー観戦を選んでスタジアムに足を運んでくれた若い衆に対して、古参サポーターが敷居を高くするようなことはあってはならないと僕は思うんです。

これは僕が先週末に講演会を開いて、サポーター論について語った際に使用したパワポ資料です。

サポーターが代表チームやクラブを応援(サポート)する種類は大きく分けて3つあると僕は思っていて、

1. 実戦的貢献(現地で応援する)
2. 経済的貢献(お金を落とす)
3. 布教的貢献(サポーターを増やす)

1番2番は言わずもがなですが、3番が意外と疎かにされている部分だと思っています。僕はここに注力するために、講演会を開いたり、アウェイ観戦の醍醐味などをブログやツイッターを通して情報発信しています。

半年に1度くらいのペースで、講演会を開いています。

1月13日に開いた講演会は85人の方々に来て頂きました。

「布教的貢献」をするために、昨年10月に「日本代表サポーターを100倍楽しむ方法」という書籍も出版しています。

この書籍の第5章で、サポーター論について、アツく語っています。僕は朝日さんみたいなJリーグ創成期以前からのサポーターではないですが、新参者なりの哲学をこの書籍で披露しています。

新世代のサポーター論について興味のある方は是非お手に取ってみてください!リンクは↓

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この前、日本代表DF栗原勇蔵氏にプレゼントしちゃいました!これでアシシ本を手渡したのはフル代表の選手は、川島永嗣、吉田麻也、清武弘嗣についで4人目になります。興味のある方は是非お読みください!

とまあ、毎度のことながら最後はアシシ本の宣伝となってしまいましたが、「サポーター論」ってのは、正解がないモノ。サポーターの数だけ正解がある、と捉えることもできます。

でもこういう答えのないモノを議論するのも、サッカーの楽しみ方のひとつだと僕は思っています。それぞれが考える独自の「サポーター論」について、ツイッターのリプや、ブログのコメント欄で教えて頂けると幸いです。

※追記
ちなみに僕は植田朝日さんとは、南アW杯でもカタールアジア杯でもロンドン五輪でも、毎度現地のゴール裏で一緒に応援してます。仲が悪いわけでは決してありませんw

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