ブラジルW杯開幕まで2カ月を切りました。ブラジルに現地参戦する人も日本でテレビ観戦する人も、4年に1度の大一番なのでそれなりの準備をしたいところ。
W杯開幕まで1カ月を切れば、32カ国毎に出場メンバー23人が発表され、選手名鑑などを各出版社がこぞって出してきます。その頃になると世間もW杯モードで盛り上がり始めますが、「通な人」はそれより前から関連書籍を読み漁って「予習」に精を出しておきたいです。
ということで、4月時点で既に出版されているブラジルW杯関連書籍を4つ紹介します。
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優勝候補のブラジルやスペイン、ドイツなどの強豪国が2014年時点でどういった布陣で、どのような戦術で戦っているか皆さん、知っていますか?日本戦だけではなく、毎日の試合を楽しむためには、列強国がどういう試合をしてくるのかを事前に勉強しておくのがベター。よりW杯全体が楽しめると思います。
このムック本では、列強10カ国の戦術を6ページずつ解説しており、長すぎず短すぎず、各国の戦い方を端的に予習するにはもってこいです。また、日本代表のザック戦術も12ページ、初心者向けのテレビ観戦力を高めるための解説も10ページあり、内容も充実しています。
5月以降に選手名鑑が出てきて、23人にフォーカスが当たっていく前に、大まかに各国の戦術を4月中に知っておきたい方にお勧めです。
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ここ数年でサッカーが好きになったんだけど、4-2-3-1とか3-4-3とかよくわからん、テレビの解説者の説明する戦術がよくわからん、という観戦初心者にお勧めの本です。清水英斗著のベストセラー本、「サッカー観戦力が高まる」の二番煎じ感は否めませんが(あのバカ売れ具合は、書籍の内容云々よりもタイトルの付け方や出版社の販促方法に依存したというのが個人的見解)、この「サッカーのみかた」はイラスト図解がふんだんに使われており、サッカー指導者とライターの共著という点でも、より視点に深みが増していると思います。
あとがきで著者は「観戦者のリアクションが選手を変える」と論じています。確かにそうやって僕ら見る側もレベルを上げていって、選手たちに良い影響を与えていけたらなと。W杯前に観戦レベルを上げたい方は是非。
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2014サッカーワールドカップブラジル大会ハンドブック開催12都市ガイド
これはもちろん、ブラジル現地参戦者向けの書物です。僕が今、鋭意執筆中の電子書籍「ブラジルワールドカップへの行き方」(4月末発売予定)と内容モロ被りか?と危惧してましたが、内容を読んでみるとそこまでかぶっていません。日本が試合をする3都市(レシフェ、ナタール、クイアバ)の情報量は圧倒的に僕が書いている内容の方が上ですが、まず12都市を網羅的に書いている点と、合間に来るコラムが現地参戦者にとっては興味深いものばかりで、ガイドとしても当然いいですが、ブラジルに向けて「気持ちをアゲていく」ための書籍として威力を発揮すると思います。
厚さも148pと手軽な感じで、ブラジルに持ってく分にはかさばらなくて良いサイズです。
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ブラジル日系移民を題材にした小説(上下巻)です。今や100万人を超えると言われる日系ブラジル人ですが、その歴史の闇に迫る良書です。ブラジルW杯参戦者は何かしら現地で日系人の方と触れ合う機会があると思います。彼らの先祖がなぜブラジルに渡ったのか、その昔、日系ブラジル人はどういった処遇を受けていたのか、そういった歴史を知った上でブラジルに行くと、また違った旅になると思います。
以上4冊です。また5月に大量のW杯関連書籍が出版されたら、何冊か読み漁ってお勧め本を紹介したいと思います。