【現地レポ】AFC U-19選手権 準々決勝イラク戦

11月11日はAFC U-19選手権の準々決勝、イラク対日本を観に行ってきました。

来年のトルコU-20ワールドカップの出場権を懸けた大一番ということで、グループリーグ3試合では日本から来たコアサポは数人クラスだったのが、30人くらいに膨れ上がってました。現地在住の日本人も合わせると、60人くらいの大所帯となりました。

日本から持ち込まれた横断幕はゴール裏スタンドの端から端まで埋まる量となりました。

アンダー世代の、しかもアジア地区予選の位置付けの大会で、これだけの数のサポーターが集まるのは、歴代のユース大会を周ってるコアサポいわく、初めてのことじゃないかと。今回は11/14のフル代表のオマーンアウェイ戦と日程が近かったことで、ハシゴするサポーターが多くいたことが一因ですが。

今日のメッセージ弾幕はこちら。

今日も現地の警備員にターバンを巻いてもらいました。

対戦相手のイラクサポーターの子供がいたので一緒に記念撮影。

ということで国歌斉唱。

国歌斉唱のタイミング、例の如くテレビに抜いてもらいました。

試合は前半34分にイラクが先制。後半3分に矢島(浦和)のゴールで同点に追いつくも、その5分後、イラクがセットプレーから得点。後半、長身CB岩波を前線に残してパワープレーで同点を狙うも得点ならず。1-2というスコアで敗退。詳細の試合内容については、ゲキサカのこの記事をご覧ください。

試合後、呆然とするシーンがテレビに抜かれていました。

ゴール裏に挨拶に来た日本代表イレブンに対して、日本から遥々来たコアサポ30人は終始無言。普段であれば「切り替えろ!」とか「次だ次!」とか声のかけようがあるわけですが、今回の敗北で失ったU-20W杯出場権の存在があまりにも大きすぎて(しかも3大会連続)、何も声をかけることができず。。

僕は選手がこちらに向かってくる最中、隣に座ってた現地在住の家族に、「子供たちが何か前向きな声かけてやって。僕らは何も言えないから」と伝えました。なので、子供たちからの励ましの声は届いたと思います。あと、ちょんまげ隊隊長のツンさんが最後、「この悔しさを忘れるなああああああ!!」と叫んでくれました。あの場面で、とても良い声掛けだったと思います。

試合終了後に呟いた僕の感想ツイートを載せておきます。

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ひとつ補足しておくと、足をつればいい、ということではありません。ただ僕は、イラク戦の最後、何が何でも追い付かなくちゃいけない時間帯で、前からのチェイシングとか、球際の当たり方とか、鬼神のようにボールを狩りに行く姿勢が見たかったんです。足をつるくらいに、限界を超えた150%の力を振り絞って、戦う姿勢が見たかったんです。

そういう、絶対に勝つという想いをプレーで表現してくれていれば、選手たちがゴール裏に挨拶に来た時に、僕は「よく頑張った!悔いはない!」と励ましの声をかけることができたと思うんです。

でも、そういう燃え尽きるまで走り切ったと思える選手は、僕の目から見て数人しかいなかった。それが残念でなりません。

そりゃ日本代表に選ばれているから、ボールを止めて蹴るという部分において、それ相当のスキルを持った選手ばかりです。しかし、国際大会で勝ち抜くためには、その基礎スキルに上乗せされるメンタルの部分がとても重要になってくると僕は思うんです。

たとえば今回のU-19韓国代表なんかは、試合を直に見てても、勝ちに行くキモチを全面に出して戦っている姿を見て、憎きライバルではあるんですが、羨ましく思ってしまう一面もあります。それくらい彼らの気迫のこもったプレーは、爽快感がある。

個人的に思うのは、ちょっと厳し目のことを言いますが、このゆとり世代に「国際大会の舞台で日の丸を背負って戦うことの意義」というものをしっかりJFA主導で教育することがまず必要なんじゃないかなと。

3大会連続でこの育成世代が世界の舞台に立てないのは、日本サッカー界にとって本当に大きな痛手です。育成方法を根本的に見直す時期に来ているように思います。

最後に、この試合のハイライト動画を載せておきます。試合を見れてない人は是非ご覧ください。

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