稼働率60%のコンサルティングプロジェクトを2015年からずっと続けているんですが、これまでの「週3仕事・週4自由」のライフスタイルから、パパデビューを切っ掛けにして、「週3仕事・週4育児」のライフスタイルに切り替えました。
なので、そこらのサラリーマンパパよりかは育児に関わっているつもりなんですが、先日、子どもの夜泣きについてFacebookに投稿したら、知人から子どもの「ねんねトレーニング」、略してネントレという概念があることを教えてもらいました。
で、色々とネットで調べてみて、以下の2冊を読んでみたので書評を書いてみます。
まずは左の方から。
ジーナ・フォードという英国人が1999年にイギリスで出版した、ネントレの元祖とも言える書籍。著者の名前から、「ジーナ式ネントレ」と言われています。日本では2007年に翻訳本が出版されて、ロングセラーになっています。
特徴は以下の通り。
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- 深夜に子どもが夜泣きで起きることなく、朝までぐっすり寝てもらうために、赤ちゃんが欲しがるタイミングで欲しがるままに授乳する「ディマンド・フィード」をやめて、月齢毎に緻密に設計された生活スケジュールに基づいて、子どもの授乳タイミングと睡眠時間を管理しましょう、というのがこの本の主旨
- さすが元祖本といった感じで、情報量がすごい。ひとつひとつの「ネントレ施策」に対する理由付けの説明もちゃんとしてて、納得感ある
- ただ、著者が提唱する「生活スケジュール」は、15分単位できめ細かく設計されていて、こんな緻密なスケジュール、実際にやれんの?っていうフィージビリティ(実現可能性)の観点で言うとちょっと疑問が残る
- あと、日本人の子どもの方がサイズが小さいので、そもそも英国人向けに作られたこのスケジュールは日本人に適しているのかはちょっとわからない
- また、翻訳本の特徴でよくあるパターンですが、読みづらい。。自分は書籍を何冊か出版してるのでわかるんですが、この本は「編集者が最悪」。同じ内容が複数の章で重複して出てくるし、スケジュールの表がとにかく見づらい
ということで、メリットデメリットありますが、ネントレの元祖をちゃんと学びたい方は書籍を熟読、時間ないって人はGoogleで検索すれば、ジーナ式をまとめたブログとかたくさんあります。
続いて写真の右にある「ぐっすり本」の書評。
- 2018年6月に出版されて、1年間で第7版までいってるので、結構売れている書籍
- 国際的なIMPI公認資格を持った日本人著者が、医師の監修を受けながら書いた本なので、上記の翻訳本と比べると非常に読みやすいです。またジーナ式で見づらかったスケジュール表も見易く書かれており、わかりやすい。
- ジーナ式と同様、この本も子どもが夜泣きでぐずることなくぐっすり眠れるように、子どもの生活スケジュールを管理しましょうという主旨なんですが、ジーナ式ほど厳密なスケジュールではなく、ザックリとした時間管理の手法になってます。
- ジーナ式とはノウハウが違う箇所がいくつか見受けられます。例えばジーナ式は昼寝の時間を多くとり過ぎると深夜に起きるから、昼寝の時間もみっちり管理すべきとなってますが、「ぐっすり本」の方は昼寝の制限はする必要なし、となってます。
- 当然子どもによって個人差があると思うので、どちらの手法を取るかは各家庭で思考錯誤するのがいいのかなと。
難易度的にはジーナ式よりも簡易な感じなので、時間ない人はこちらの「ぐっすり本」の方をお勧めします。時間ある人は、ジーナ式→ぐっすり本の順番で読んで、両方を読み比べてみるのがいいかと。
我が家庭では、厳密なジーナ式と、ちょっとまったりテイストの「ぐっすり本」の両方の要素を取り入れつつ、いいとこどりの「ハイブリット形式」で色々試してるんですが、まだ深夜4時くらいに一度起きるケースが多く、完璧にこなせていません。
かつ、日によってはお出掛けしたり、人が来客したりして、スケジュール通りにいかない日も多いので、結構難易度高いです。。
子どもにロジックを適用する難しさ
4月に「パパ、始めました」のブログを書いたら、コンサルの先輩に「ロジックが通用しない世界へようこそ」と言われたんですが、今や子どもの睡眠スケジュールを15分単位で引いて、ロジカルに子育てする時代に変わってきた、とも言えると思います。
普段の仕事では、タスクの進捗管理とかをメインでやっているんですが、プライベートでも子どものスケジュール管理を緻密にやることになるとは思ってもみませんでしたw
とはいえ、泣くことでしかコミュニケーションが取れない乳飲み子相手に、ロジカルにアプローチする手法は本当に骨が折れます。ネントレがうまくいかなくてストレス抱えるのは本末転倒なので、書籍のノウハウを参考にするところと、我流で逸脱する部分と、うまく混合させたうえでマイペースで子育てを楽しんでいけたらなと思います。
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