「終戦」から丸3日が経ちました。やっと冷静にあの試合を振り返ることができる精神状態に戻ってきました。
日本代表のW杯終戦を振り返るのは、現地組にとって本当につらい作業です。しかし、この悔しさをしっかり胸に刻むためにも、ザックジャパンにピリオドがうたれた日の観戦記をここに記しておきます。
コロンビア戦はクイアバ現地時間で16時キックオフ。スタジアムから2km程離れたショッピングモールでランチを食べて、歩いて試合会場であるアレーナ・パンタナールを目指しました。
道すがら、各開催都市で行っている「W杯の恩恵を受けない貧しい子供たちにサッカーボールをプレゼントする」ゲリラチャリティーを行いました。
ショッピングモールで買ってきた新品のナイキのサッカーボールをプレゼントしました。
ポルトガル語で「日本代表を応援してね!」と伝えると、笑顔でうなずいてくれました。
この活動は、「サッカーは世界を繋ぐ」チャリティーTシャツの売上金で成り立っています。皆さんから集まったチャリティー基金が直接、この子らの「笑顔」に還元される仕組みです。
日本とブラジルを笑顔の顔文字で繋ぐデザインです。
ちなみにこのチャリティー活動の模様がブラジル現地の日系人が出版する「ニッケイ新聞」に掲載されました。
このTシャツは下記サイトで購入できます。準決勝のベロオリゾンテや、決勝のリオデジャネイロでも行う予定です。よろしくお願いします。
ということで、アレーナパンタナールに到着。
MTK48代表のたかちゃんと記念撮影。
4月にコカ・コーラのトロフィーツアーのアンバサダーをやったので(当時のブログ)、コカ・コーラブース前で記念撮影。
本日も日の丸ハチマキを大量に配って現地ブラジル人を日本の応援に巻き込む「日の丸ハチマキ大作戦」を決行しました。
ボランティアスタッフにも巻いてあげました。
ブラジル人家族にも。
とりあえずコロンビアユニではなくて、ブラジルカラーを身にまとってる人に、片っ端から配りました。
スコア予想Tシャツで日本の勝利を願ってくれているブラジル人たちと。
試合会場には愛媛FCの準マスコット、一平くんもいました。
ここで閑話休題。恒例の「世界の美女シリーズ」いってみます。
対戦相手のコロンビアサポーターとVol.1。
対戦相手のコロンビアサポーターとVol.2。
日本人とブラジル人のハーフでしょうか?日本語話せました。
日の丸ハチマキ大作戦に巻き込んだブラジル人とVol.1。
日の丸ハチマキ大作戦に巻き込んだブラジル人とVol.2。
日の丸ペインティングしてくれているブラジル人美女と。
ということで試合。
スタジアムを360度、全包囲網でコロンビアサポーターに囲まれて、完全アウェイの環境でした。結果はドイツW杯の第3戦ブラジル戦をなぞるかのような1-4の敗戦。
目の前で決められた4点目、ハメス・ロドリゲスの切り返しからのループシュートは屈辱以外の何ものでもありませんでした。「悔しい」という言葉が陳腐に思えるほどの惨敗。僕は試合後、涙すら流れませんでした。
試合終了後、普段はすぐロッカールームに下がるザッケローニ監督も一緒にゴール裏に挨拶に来ました。直感的に「これが最後なんだな」と感じました。
この結果を受けて、手のひら返しでザックジャパンを酷評するマスコミに関して、様々な議論が巻き起こっています。
僕は批判・批評は当然必要だと思っています。掲げた目標に程遠い結果となったならば、なぜその目標が達成できなかったのか論理的に追及すべき。ここで正しいやり方でPDCAサイクルを回せなければ、この「挫折」は無駄に終わるし、PDCAサイクルの3段階目のCheck作業は日本サッカー協会のみならず、メディアが果たす役割も決して小さくないと考えます。なので表現方法の良し悪しはあるにせよ、メディアが代表を「叩く」行為は否定できない、というのが僕のスタンスです。
では、サポーターの役割とは何なのか?
この論点はアシシ本でも長々と書きましたが、僕の哲学は「負けた時にこそ支える」のがサポーターの存在意義なんだと常日頃考えています。
応援するチームがダメな時や結果が出ない時こそ、離れずに寄り添っていてあげること。そして究極は、応援するチームに終止符がうたれるその瞬間に、一緒にスタジアムに居てあげること。それが真のサポーター像だと僕は信じています。そんな信念を持って、僕は日本代表を世界中追い掛けています。
これは2012年に我が愛するクラブ、コンサドーレ札幌がJ1で34試合中4勝しかできずに、史上最速でJ2に降格した経験を通して熟成された考え方です。
サッカーに限らず勝負事には必ず勝者と敗者がいる。「勝利至上主義」は極めて危険な考え方で、負けた時にどう振る舞えるかがサポーターにとって重要なんだと思うんです。
2006年ドイツW杯惨敗後に訪れた「日本代表氷河期」の再来を予想する人もいます。僕は離れていく人がいるならば、それはそれでしょうがないと思います。それは僕らサポーターも含めたフットボールファミリーの力不足でもあるから。
日本サッカー界が傾く時こそ、僕らサポーターが真の力を発揮する時だと考えます。ダメな時こそ支えようじゃないか。僕はこれからも「サポーター布教活動」を続けます。日本代表がW杯を勝ち取る日がいつか来ることを夢見て。
試合後150人の日本代表サポが集まって行った慰労会。僕は地球の裏側で一緒に戦った同志たちを誇りに思います。またスタジアムで会いましょう。
最後に告知です。今日の日本時間の夜にUstream生中継をブラジルから行います。
日本代表を密着取材してきた英国在住のジャーナリスト、原田公樹さんと2人でお送りします!詳細は以下の通りです。
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日時: 6月28日(土)日本時間21:30~23:00
URL: http://ustre.am/mMkx
放送テーマ:日本代表のブラジルW杯3試合の総括(サポーター目線とジャーナリスト目線両方から)
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インターネットに接続された環境で放送時間にURLをクリックすれば、普通に放送が見れます。3つほど放送する会場候補があるんですが、3つとも事前テストはできておらず、ぶっつけ本番です。ブラジルのネット環境は脆弱なので、もしかしたらうまく放送できないかもしれません。放送時間になってもOn airにならなければ放送事故だと思って、流してください。よろしくお願いします。