【書評】コンサル1年目が学ぶこと

前職先輩の大石哲之氏が新刊を出版したので、献本頂きました。

20140902

この本は、コンサルを志望する学生が読むのもまあいいんですが、他業界のビジネスパーソンにも是非読んでほしい一冊です。コンサルに限らず、ビジネス全般に使える基礎スキルが論理立ててまとめられているため、他業界の人でも日々の仕事に応用できるノウハウが詰まっています。

ツイッターやブログ、講演会など、色んな場所で僕は情報発信していますが、「お前は腐ってもコンサルだな」という感想をよく頂きます。僕は勝手にそれを良い意味で解釈していますが、僕も6年間、大石さんと同じ外資系コンサルティングファームで修業を積んだので、この本に凝縮されている「行動哲学」が、退職して8年経った今も身体に染みついています。

例えば、アウェイ観戦旅の旅経費大公開ブログの書き方を見ると、結論から書いていたり、数字を具体的に提示していたり、この本の第1章の要素が行間に滲み出ています。また、世界一蹴の旅出発前の準備状況を報告するブログでは、この本の第3章で出てくるコンサル流デスクワーク術の要素が散りばめられています。

そういったコンサルの仕事術が漏れなくダブりなくまとめられている本です。

ただ、この書籍における全ての内容が他業界で役立つかというと、また違ってくるかもしれません。例えば、この本では感情的より論理的、抽象的より具体的、定性的より定量的に伝えることがコンサル流だと説いてます。コンサル業界においては至極当然なことなんですが、メーカーの営業マンからすると「仕事はロジックばかりじゃない。客の心を掴むためには、時に感情に訴えるやり方じゃなきゃ駄目だよ」という反論もあるかもしれません。そういう部分は、各自で応用して頂ければと。

僕らコンサルタントがどういった哲学で業務を遂行しているか気になる方は是非お読みください。

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