炎上女王・はあちゅうの「半径5メートルの野望」を読んで、炎上マーケティングの極意を学んでみた。

最初に言っておくと、僕は自己啓発本が好きではありません。

9年前に脱サラして以降、「いかに頑張らないか(楽するか)を頑張る」方向に僕は突っ走っており、前のめりの諭し本はちょっと苦手になっているもんで。

しかし、知人のはあちゅうが昨年末に出版した半径5メートルの野望という自己啓発本には、「炎上女王が包み隠さず語る炎上対処法が書かれている」という噂を聞きつけ、「サッカー界の炎上芸人」を自称する僕としては読まないわけにはいかず、発売から4カ月経ちましたが手にとってみました。(知人といっても2年前に友人と一緒にランチ食べた程度の仲ですけど…)

半径5メートルの野望

第1章の「負を燃料に変える」の章では、かなり赤裸々に中傷への立ち向かい方について書かれています。ここまでアンチに対して、愚直に向き合っている著名人もそういないと思います。

詳細はここでは書きませんが、炎上ネタが好きな人は一読の価値ありです。僕のフォロワーにはきっと、サッカーとかそういうジャンルに限らず、「火炎瓶の投げ合い合戦」が大好きな人が多いと思うのでw

やっぱりこの一文は秀逸だなと。

「あいつなんてもう終わってるよ」と言ってくるような人は、その人自身、何一つとして始まってもいないような人です。

さすが電通でコピーライターやってただけはあるエッジのきき方w

ちなみにアマゾンのカスタマーレビューを見てみると、アンチからの誹謗中傷まがいの酷評が何件も寄せられており、しかもそれらの「このレビューが参考になった」の投票数も尋常じゃない量にまで来ています。

まず、何が凄いって、アンチがしっかり書籍を手に取り、ちゃんと内容を読んで批評する文章を吟味し、アマゾンにレビューを書き切るという「労力」を惜しみなく費やしている点。

これはつまり、はあちゅうが創り出したコンテンツを読んでいる時点で、彼らアンチ組は立派な「消費者」と言えます。はあちゅうのアウトプットを消費する、れっきとしたカスタマーです。

「批判をエネルギーに変える」というのは、本の中で著者は主にメンタル面について語っておられますが、これは金銭面でもアンチの存在が著者にとってのエネルギーになっている点を加味すると、非常に含蓄のある文章かとw

僕もツイッターではよく炎上させて、「詳しくはアシシ本で!」という露骨な炎上マーケティングを繰り出す時もありますが(詳細はこちら)、今まで出版している書籍3冊のカスタマーレビューにアンチの誹謗コメントがついて、参考になったボタンが連打されるなんて現象、いまだ起きたことがありません。

そういった意味で、僕はまだアンチをカスタマーとして取り込むことができていないので、炎上芸人としてはまだまだなのかなと。。

有料書籍を読ませるまでにアンチの心を鷲掴みにする高度な炎上商法のやり方は、さすがにこの本には書かれていませんが、アンチへの対応に四苦八苦する姿勢を見せつつも、達観した視点でアンチたちを手玉に取っている炎上女王の裏の素顔を想像しながら読むと、この書籍は何倍も楽しめるかもしれません。

ということで、炎上ネタに興味のある方はぽちっとな!

 

【村上アシシの今後の予定】
4月28日23時にFMノースウェーブに出演します(詳細はこちら
6月1日まで札幌滞在
6月2日~6月7日@東京
6月8日~7月6日@カナダ女子W杯
7月12日@セレッソアウェイ参戦予定

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村上アシシのプロフィールはこちら。(先日更新しました)



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