2010南アフリカワールドカップ出場32カ国を巡る世界一蹴の旅を10年前と同じ日付で振り返るシリーズ。
2009年12月11日から21日まで、カメルーンに滞在していました。
世界一蹴とは何ぞや、を説明した記事はこちら↓
これで出場32カ国のうち、日本、オーストラリア、南アフリカ、韓国、北朝鮮、オランダ、スペイン、ドイツ、フランス、スイス、イタリア、イングランド、ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、カメルーンと16カ国、遂に半分の訪問を達成しました。
カメルーンでも青年海外協力隊(JICA)の方々にご協力いただき、現地の草サッカーに混ぜてもらいました。
これで僕らは、ガーナ、コートジボワール、カメルーンとそれぞれの西アフリカ諸国で、現地人相手に草サッカーをやってきたわけですが、ひとつの先入観が崩れました。
アフリカのサッカーってひたすら個の力に頼って、フィジカル重視のゴリゴリの縦ポンサッカーかと思ってたんですが、まあみんな、最終ラインからひたすらボールを繋ぐスタイルでした。
でこぼこのピッチなのでまずは正確なトラップをして、ルックアップする。パス&ゴーが身体に染み付いてる選手も多く、面白い具合にパスが繋がるんです。んで、パスコースがなければ、バックパスをして最終ラインから組み立て直す。視野が広い奴は、豪快なサイドチェンジも繰り出してました。
「目から鱗」とはまさにこのこと。
特にカメルーンの場合、国の英雄、エトーが長年在籍してたバルセロナの影響ってかなり大きいんだと思います。あの華麗なパスサッカーに憧れてサッカーしてる若者が非常に多いんじゃないかと。
アフリカ大陸全土でサッカーをして、全ての国のプレースタイルを把握したわけではありませんが、少なからず西アフリカ、中央アフリカで黒人と4~5回球蹴りに興じた経験から僕なりに感じたのは、「サッカー選手の意識における近代化」はアジアよりもアフリカの方が確実に進んでいるのではないか?ということ。
サッカー施設や芝の競技場などの近代化はまだまだ全然進んでいませんが、サッカー文化の底辺を支える「町の草サッカー」プレーヤーの志向するプレースタイルは、発展途上国とは思えないほど進化していました。
こんな「発見」は僕らにしかできない経験なのかなと思います。「百聞は一見に如かず」を地で行くスタイルです。
次の訪問は、南ア経由でインド洋を渡り、常夏のオーストラリアです!
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