浦和レッズの「懲罰」問題 「正直者はバカを見る」組織に未来はない

土曜朝にYahoo!個人にこんな記事をアップしたら、結構バズりました。

概略を説明すると、うっかりミスでエントリー不可の選手を出場させてしまった浦和に対してJリーグがけん責処分を下したんですが、「いやいや防げなかったJリーグ側にも問題あるでしょ」と指摘する記事です。

ツイッターで記事URLの検索をすると、相当数のつぶやきが引っ掛かります。

大半は浦和サポですが、他サポからも賛同の意見が来てました。

Yahoo!個人では、チェック体制をシステム化できなかったJリーグを糾弾する主旨で書いたんですが、今回このブログでは別の観点、内部統制の視点からもJリーグを批判してみたいと思います。

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「正直者はバカを見る」組織に未来はない

今回の問題は、Jリーグのチェック機能を完全にスルーして、浦和側からの自己申告を切っ掛けにして発覚しました。

ミスに自ら気付いた浦和側にとっては、ふたつ選択肢がありました。

ひとつ目は今回浦和が取った判断、正直にミスしたことを告白する方法、ふたつ目は気付かなかったフリをして隠蔽する方法。

正直に告白したら、2-3の敗戦から0-3の敗戦に結果が書き換えられてしまいました。得失点差2つ分、損したわけです。ACL出場枠争いや残留争いにモロに影響が出る処罰です。

仮にふたつ目の選択を選んでいたら、どうなっていたか想像してみましょう。

得失点差マイナス2の処分は受けず、かつJリーグ運営側のチェック体制はザルなので、後日発覚することもないでしょう。このうっかりミスは、永遠に「なかったこと」にされるのが目に見えています。

つまり、今回のこの騒動から得られる教訓は「試合結果に影響するようなミスが後日発覚したとしても、自己申告すると損するだけなので隠蔽した方が良い」ということです。

内部統制の視点から見ると、これ以上ない悪手です。今後各クラブによる「隠蔽」を助長する格好になってしまいました。正直者がバカを見る組織に未来はありません。

ミスを自己申告した部下を罰するのは「いけてない上司」像そのもの

Jリーグ側に提言したいのは、まずはうっかりミスを未然に防ぐチェック機能をシステムで実装すること。そうすれば、今回のような誰も得しない悲劇を試合開始前に回避できます。

そしてもうひとつ。うっかりミスの自己申告に対しては、より寛容に対処する姿勢をもってほしいです。

特に今回は該当選手におけるU-24日本代表招集とコロナ個別対応が重なって、相当なイレギュラー対応が迫られるケースでした。

煩雑な業務設計に対して運営側がシステム的にチェックできない体制にも原因があると自省すべきだし、ミスをエスカレーションしてきた部下を一方的に処罰するのは、「いけてない上司」像そのものです。

上のYahoo!個人の記事と、弊ブログの記事が村井チェアマンに届いて、何かしらの改善につながってくれれば本望です。

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