不安と後悔

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僕は、未来の不安を払拭するために、緻密な計画を立てる。

未確定要素を排除し、あらゆるリスクを洗い出し、全ての事象を想定の範囲内に置くことで、真の安心を得たいと考えているから。

 

僕は、過去を後悔しないために、筋の通った信念に執着する。

自分で下した判断が、確固たる信念に基づいたものであれば、たとえ結果が悪くなろうが、僕は過去を顧みずに突き進めると思うから。

 

 

僕は昔から、とにかく「今」を大切にできない人間だった。典型的な心配性・神経質なA型気質の末期症状。明日を気にして、昨日を悔みながら、今日を生きない日々。

何とかして刹那を大切にしようと、20代後半だったろうか、僕は未来をガチガチに固め、過去を遮断し、今この時に集中する体制、仕組みを自分の人生に強制的にインストールした。

 

 

その仕組みがこの旅の中で、破綻し出している。

完璧な計画を立てられないことに不安になったり、信念に背いた自分の愚行を激しく後悔したり、元々、不安と後悔を取り除くために導入した「手段」が、逆に不安と後悔を招くトリガーとなっているという本末転倒な事態。負のスパイラルまっしぐら。

 

 

不安や後悔という感情と共に歩んでいける心の持ちようってどんなもんなんだろうか。。

(2009/10/21)

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