野々村芳和社長インタビューの裏話 「新しい景色を見に行こう」のフレーズの真意

年末年始にかけて、コンサドーレの野々村芳和社長インタビューコラムを3回に分けてYahoo!個人に連載しました。未読な人はお読みください。

記事に対する反応で「対談の動画を見たい」という意見があったんですが、こういうリアクションをしました。

インタビューによりますが大体30分から60分喋ってもらって、ほとんどのネタが記事化されません。

想定したストーリーとは全然違うテーマに脱線したり、「これはオフレコですけど」とくぎを刺されながら(とはいってもiPhoneのレコーディングはしてるんですが)記事にできない話が展開されたり、インタビューの最中は、日の目を見ないネタがてんこ盛りなわけです。

そんな信頼関係の上で成り立っている雰囲気の中で、レコーダーじゃなくて動画を回しちゃうと、警戒レベルが一気に上がっちゃって、拾いたいネタも拾えなくなる恐れがある、というわけです。

これは何もライターがインタビューする場に限った話ではなく、仕事の現場で誰かにヒアリングする際にも言えることだと思います。オフレコネタほど重要な話なわけで、そういうネタを引き出すためには何よりも「信頼関係」が重要、という至極当たり前の話です。

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「新しい景色を見に行こう」のフレーズの真意

連載第3弾で「新しい景色を見に行こう」というキャッチフレーズについて、僕は褒めちぎりました。

それとは別の面で、年始のブログで僕は「目標設定はSMARTに」と書きました。

再掲しますが、目標設定のSMARTとは

Specific 具体的な(抽象的なのはNG)
Measurable 測定可能な(定性的なのはNG)
Achievable 達成可能な(絵に描いた餅はNG)
Related (より上位の目標に)関連した
Time-bound 時間制約のある(期限設定がないのはNG)

これら5つの要素を満たす目標設定が、より円滑にPDCAを回しやすくなるということ。

で、「新しい景色を見に行こう」というビジョンは、このSMARTとは程遠い目標設定になっています。

「新しい景色」というワードがすんごくふんわりしてて明確ではないし、数値では表せないし、「新しい景色」が何を指すかは人それぞれ解釈が違うし、目標達成の指標はどこにもありません。

でも、経営者が従業員や関係者の数千人、数万人に向けて発するビジョンってのはSMART路線ではなく、その逆路線を行く方が良い、という考え方もあります。

具体的・定量的なものではなく、抽象的・定性的なビジョンを掲げた方が人の心に響いて、多くの人を同じベクトルに向かせる力がある、ということ。

そういう意味では、この「新しい景色を見に行こう」というビジョンは絶妙な言い回しで、サポーターの心をくすぐる、良いフレーズだなと。

あと、ここからは完全に個人的見解ですが、こういうふんわりとしたビジョンを掲げておけば、目標達成とは程遠い結果になってしまっても、責任追及がなされないので、ごまかせるんですよねw

ACL圏内とか絶対残留とか、達成できたか否かが明確にわかる目標ラインを設定してしまうと、仮に達成できなかった時に確実に糾弾されるので、そういうリスクあるターゲット設定は経営者としては回避して、現場に投げるというのは至極真っ当なやり方なのかなと思います(あくまで個人的見解です)

さて、今年も「新しい景色」が見れるのでしょうか。サポーターとしては期待半分で新シーズンを迎えたいなと!



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