札幌0-0名古屋 後半ATに笛が吹かれてからルーカスのPKまで167秒もかかった理由

明治安田生命J1リーグ第13節、北海道コンサドーレ札幌対名古屋グランパスをDAZN観戦。ハイライトはこちら。

札幌は5戦勝ちなしで、前節はマリノス相手に球際負けまくっていたんですが、今節はCBのスタメンにキムミンテを起用し、強度の高い守備を披露。特に名古屋FW金崎との火花が散るようなマッチアップは見応えがありました。

どちらのチームにも決定機がありましたが、スコアレスのまま後半アディショナルタイムへ。最後の最後で「ドラマ」が待っていました。

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なぜPKを蹴る前に選手交替をしたのか?

後半48分56秒に、札幌MFルーカス・フェルナンデスと名古屋FW相馬が名古屋のペナルティエリア内で競り合った時に、相馬の広げた手にボールが当たって、札幌がPKを獲得。

その後、PKポイントにボールを持っていったのは、PKを獲得した本人、ルーカス。

ルーカスとしてはすぐ蹴りたいような素振りでしたが、札幌ベンチはPKの前に、2枚の交替カード(菅→金子、チャナティップ→進藤)を切ります。

しかも2枚同時ではなく、先に金子が入り、2人目の進藤の方は、ピッチに入るまで相当時間がかかっていました。

最終的に笛が鳴ってからルーカスがPKを蹴るまで167秒(2分47秒)もかかりました。

結果はハイライトにある通り、ルーカスはゴール中央に弾道低めのボールを蹴り、名古屋GKランゲラックは見事セーブ。試合はそのままスコアレスで終了。

PKって心理戦の要素が非常に高いので、キッカーの待たされる時間が長くなれば長くなるほど、プレッシャーが重くのしかかります。DAZNで観戦していたサポーターとしては、PK前の2枚替えは本当に必要だったのか、疑問が残りました。

試合後のツイートで「PKまで時間がかかった理由」を推測

現地観戦していたサポーターがこんなツイートをしていました。

進藤と交替する選手は元々、ルーカスだったようです。結果的にチャナティップと替わる形に変更されたそうですが、この混乱のせいで時間がかかったとのこと。

ちなみに試合後の監督インタビュー、ミシャは「体調不良」を理由に欠席。替わりに四方田ヘッドコーチが対応してました。

ジェイは試合後の取材で以下のように答えています。

試合翌日の野々村社長のコメントで真相が明らかに

で、試合翌日の8月30日午後にコンサドーレの野々村社長がトークイベントに参加して、このPK前の交代劇について真相を語りました。

ドドとはドウグラスオリヴェイラの愛称。ミシャとしてはPKをドウグラスオリヴェイラに蹴らせたかったんだけど、ベンチワークが混乱して、それがうまくピッチ内の選手たちに伝わらなかった模様。

試合直後のジェイのコメントを見ても、その指示が伝わってなかったのは明白。

コンサドーレの場合、まず杉浦通訳がミシャの発言を「ドイツ語→日本語」に翻訳して、その後にウリセス通訳が「日本語→ポルトガル語」に翻訳する形になるので、こういうコミュニケーションミスが起きやすい環境ではあるとは思うんですが、それがよりによって後半ATの勝負を決めるPKキッカー選定の場面で露出してしまったのは、痛恨だなと。

野々村社長も「クラブとしてまだ甘さがある」的なコメントをしていたようなので(上記ツイートをした本人に聞いた)、ベンチワークの課題は今後修正していってくれることでしょう。

以上!

下記セール、8月31日月曜23:59までです。


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