レシフェのスタジアムを視察する前に、在レシフェ出張駐在官事務所に突撃訪問してきました。
レシフェ最大のショッピングモール「Shopping Recife」からすぐ近くにありました。
去年のコンフェデでサッカーキングの記者がレシフェの治安について、こんな記事を書いてたんですが、この記事に出てくる石田さんに30分程お話を伺うことができました。
レシフェで起きている犯罪の特徴やそれに対する事前防止策、レシフェのファヴェーラの位置など、治安に関する情報を山ほど聞けたのですが、それは4月に出版する電子書籍でまとめるとして、このエントリーではスタジアムからの帰り方についてまとめます。
まず、クイアバでも企画した貸切バス送迎プランをレシフェでやる場合、どうしたもんかと石田さんに相談したところ、「やめておいた方がいい」という結論になりました。
・スタジアムは3km付近が通行止めになり、スタジアム付近まで個人で調達したバスは辿り着けない(クイアバの貸切バスプランは試合終了3時間後のため問題なし)
・そもそもレシフェのスタジアムは公共交通機関で観客が移動することを前提に設計されているため、個人手配の乗り物で行こうとすると逆に混乱する可能性あり
・コンフェデの時も夜9時キックオフだったが(W杯本戦は夜10時)、スタジアムの観客が全員乗り切るまで、スタジアム→メトロ駅のシャトルバスと、街に向かうメトロは動いていた。本戦も公共交通機関の利用で大丈夫なはず
というのが石田さんの総意。
問題はシャトルバス→メトロで街中に帰ってこれたとしても、その次の、メトロ駅からホテルまでの移動(大体は海岸沿いのボアビアジェン地区にホテルが集中しているため、そのエリアまでの数kmの移動)をどうするか、という点。その点を伺ったところ、
・どの駅になるかはまだ不明だが、深夜1~2時でもタクシーが集まる駅をレシフェ市なりFIFAなりが選定して、本戦までには案内が出るはず。出なかったとしても、在レシフェ出張駐在官事務所としての見解は出す予定なので、HPをチェックしてほしい。
とのことでした。
なので、帰りに個々人によるVANのチャーターなどは企画せずに、ここは大人しく満員電車のメトロで帰宅する方向で考えた方が良さそうです。
コンフェデ当時の路線図。
メトロ駅から歩ける距離でホテルを取れればいいんですが、レシフェのホテルを色々と調べてみても、やはりメトロの路線から2~3km離れた海岸沿いにホテルが集中しているため、難しそうです。
COSME E DAMIAO駅以外にもRODOVIARIA駅からもシャトルバスが出ているっぽい。
ということで、別の日にレシフェのスタジアム、アレーナ・ペルナンブーコに行ってきました。
メトロで内陸に向かう間、車窓から見た景色。これが俗に言うファヴェーラ(スラム街)という奴か。。
ちなみにメトロと言っても、地下を走っている路線はどこにもありませんでした。地下鉄じゃなくて電車ですこれ。
石田さんからはスタジアムの最寄り駅であるCOSME E DAMIAO駅は、試合がある日以外は全くもって人の寄り付かない駅だから、ひとつ前のRODOVIARIA駅からタクシーで行った方がいいよとアドバイスを頂き、その通りにタクシーをスタジアム往復(現地での写真撮影も含む)全込で30レアルで貸し切って、いざ出発。
駅を出発してものの5分で、スタジアムの「アレーナ・ペルナンブーコ」の案内標識が出てきました。
遠目からスタジアムを眺めた景色。スタジアム付近は森林地帯で、何もありません。なんでこんな山奥に作ったw
こうやってどんどん近づいてくる様が、いつもながら興奮します!
ジャジャーン。白を基調にしたモダンな作りです。
ということでタクシー乗車10分で到着。
日の光が反射している感じもかっこいいです。
パノラマ写真でも撮ってみました。
今年の6月、こんな感じで歓喜できることを祈って!
スタジアム付近は本当に何もありません。レシフェは海岸沿いが最も治安がよく、内陸に行けば行くほど治安が悪くなると石田さんは言っています。
スタジアム3km四方は何もないにしても、そのエリアを出るとファヴェーラが広がる地帯でもあります。個人手配したタクシーを3km離れたところに待たせておいて、深夜24時過ぎに落ち合おうとして、万が一ファヴェーラにでも迷い込んだりしたもんなら、一巻の終わりです。
あまりチャレンジングなことはせずに、4万人の観客と一緒に集団行動でシャトルバス→メトロで街中に帰る策が、最も現実的な方法と考えます。
あとは、メトロ駅からホテルまでのタクシーをどうするか。これはもうホテルにかけあって、お金を多めに払ってでも専属タクシーを駅に待たせておくとか、それくらいの対応をしてもいいかもしれません。そこは個人の判断に任せますが。
ということで、6月14日の日本代表の初戦、現地時間22時キックオフのコートジボワール戦は、クイアバで計画した貸切バス送迎プランのような、表立った「サポーターのサポート活動」を行いません。「公共交通機関を使うのがベター」という情報を提供することがある意味「サポート活動」です。
個人手配で現地参戦するサポーターが皆、試合後に無事ホテルに帰還できることを祈っています。