今、サンパウロのグアルーリョス空港でブログを書いています。これから日本に帰国します。
帰国前に今大会における、自分が行った「サポーターに対するサポート活動」について、総括しておきます。
2010年に敢行したW杯出場32カ国を巡る「世界一蹴の旅」はある意味、自己満足の旅でした。誰かのためというよりかは、自分のため。
今回のブラジルW杯も当然「ジコマン」要素は多分にありましたが、そこに現地参戦する日本サポーターのために「情報をシェアする」活動を組み込んだのが、僕にとって新たなチャレンジでした。
「人のため」と言ったらおこがましいですが、「サポーターに対するサポート活動」は副次的に日本代表のサポートになるという信念の元、開幕5カ月前にブラジル入りし、日本代表が試合をするレシフェ、ナタール、クイアバを入念に下見しました。
3都市のスタジアムアクセス方法をブログにまとめ、3月には現地参戦ノウハウ講演会を開いたところ、270人が集まりました(当時のブログはこちら)。最終的にはノウハウ本として電子書籍「ブラジルワールドカップへの行き方」を出版しました。
Facebookでは「ブラジルW杯現地参戦組」という承認制コミュニティを立ち上げて、お互いが顔の見える関係に立って、現地情報を共有したり、シェアメイトを募集したり、観戦チケットを譲渡したりする「交流の場」を作りました(現在2,200人の参加者)。
日本代表の第3戦コロンビア戦の開催地クイアバでは、試合後にスタジアム脇のレストランで150人が集う打上げまで企画しました。
その甲斐あってか、ブラジル現地で出会う日本人に「アシシさんですか?」と声をかけられた後に、「ありがとうございます!」と感謝されたことが何十回、下手したら三桁超える位の頻度でありました。
「電子書籍が非常に参考になりました」とか、「Facebookのコミュニティで観戦チケットゲットできました」とか(僕はFBのコミュニティについては仕組みを整備しただけなんですが…)。「あなたがいなければ、僕はブラジルには来れませんでした!」とか随分大それたことを告白してくる人も数人いましたw
ただ、クイアバの打上げについては、やはりブラジル現地で100人を超える規模の飲み会を企画する難しさが多方面で露出し、運営の面で不手際がいくつかありました。一部の方にご迷惑をお掛けした点をここでお詫び致します。
電子書籍は最終的に800人近くの人の手に渡りました。現地参戦した日本人は最も小さい見積で3千人、多いとこだと8千人とか言われているので、約1~2割の人が買ってくれた計算になります。
日本代表サポーターにとって超難易度の高い「ブラジルW杯現地参戦」の敷居を下げることに少しでも貢献できたように思います。
日本代表の結果は芳しくありませんでしたが、僕個人としての活動はそれなりの達成感があります。
個人的にもモノを盗られたり失くしたりすることは一度もなく、1カ月半のブラジル滞在中、1度たりとも体調を崩すことはありませんでした。
この経験を糧に、2018年のロシアW杯のみならず、来年1月のオーストラリアアジア杯、来年6月のカナダ女子W杯に向けて、「サポーターに対するサポート活動」を継続していく所存です。
これからもよろしくお願いします。
ということでもうそろそろ搭乗です!ありがとうブラジル!2年後のリオ五輪でまた来ます!