【書評】サピエンス全史

2015年、オーストラリアを旅している最中に読んだ嫌われる勇気以来、読書において3年ぶりに「衝撃」を受けました。

ロシア旅で読んだ本。とりあえず序盤20%読んでみ。やばいから。

アマゾンの概要説明に書いてあって、これはネタバレにならないと思うので書きますが、「我が人類がここまで発展できたのは虚構を創作することができたから」という論説が、目から鱗でした。

国家、貨幣、企業、全てが妄想なのだと。

僕は2カ月前に『半年だけ働く。』という書籍を上梓したのですが、このサピエンス全史を読んでから脱稿したかった。そしたらもっと深みのある文章を書けていたと思う。

日本国が定めた労働基準法も、企業が定めた就業規則も全て虚構の創作ーー。僕も似たような価値観(月曜から金曜まで週5で働かなくてはいけないと誰が決めたんだ的な視点)で執筆してましたが、この考え方は人類の歴史から導かれた真理なのだという解釈で文章を書けてれば、もっと作品のクオリティを高められたんでないかと。

こういった視点って、なんで社会科とかで教えてくれなかったんだろう。。人に教育する環境があれば、この本を思いっ切り推薦しようと思う。

でもちょっと問題点を挙げるとすると、翻訳本なのでやっぱり「読みにくさ」が気になる。小難しい論説が若干あって、後半はページをめくるスピードが遅くなったのは確か。読書慣れしてない人にとっては重たいかも。

とりあえず、読んでみてください。

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最後に告知。

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