9月7日に1歳馬出資申込の1次募集が締め切られるキャロットクラブ。
キャロット会員は毎日カタログや歩様動画をチェックしながら分析中かと思いますが、僕は過去データの振り返りコラムを書いてみたいと思います。
先日、ニシノ・セイウンの冠でお馴染みの西山茂行オーナーがこんなブログを書いていました。
東西格差についていろいろな角度から研究しているが、総じて関西入厩馬のレベルが高い。
この意見を読んで、ひとつ気になったことがありました。
それってつまり、一口クラブ内でも関東より関西の方に素質馬を多めに入厩させる傾向があるのではないか?
という点。
現在、絶賛キャロット祭開催中ということで、キャロットクラブ内の過去3年における東西の勝ち上がり率を一覧化して、この仮説を検証してみようと思います。
勝ち上がり率の東西格差はまさかの20ポイント差!
早速結論いきましょう。2018年募集(現5歳世代)から2020年募集(現3歳世代)の計3世代の勝ち上がり率は、
関東=43.55%(54/124)
関西=63.87%(76/119)
で、東西格差は20.32%という衝撃の結果になりました。
世代別の勝ち上がり率は下記表をご確認ください。
各世代の東西別オープン馬一覧も載せておきます。
関東(9頭)
サンクテュエール(5歳)
サクセッション(5歳)
アヌラーダプラ(5歳)
フェルミスフィア(5歳)
ヴェスターヴァルト(5歳)
シーズンズギフト(5歳)
エフフォーリア(4歳)
オーソクレース(4歳)
アライバル(3歳)
関西(18頭)
レシステンシア(5歳)
レイパパレ(5歳)
ベレヌス(5歳)
クラヴェル(5歳)
ヴェラアズール(5歳)
ライトウォーリア(5歳)
ファーストフォリオ(5歳)
ジェネティクス(5歳)
グランデマーレ(5歳)
ライティア(5歳)
シュヴァリエローズ(4歳)
バーデンヴァイラー(4歳)
モントライゼ(4歳)
ヴィジュネル(4歳)
シャーレイポピー(4歳)
ルペルカーリア(4歳)
ナミュール(3歳)
キラーアビリティ(3歳)
オープン馬の頭数もダブルスコア(東9頭、西18頭)となりました。
関東にはエフフォーリアみたいに回収率が化け物級の馬が1頭混じっているので、獲得賞金の平均とかで集計するともう少し東西格差は減るかもしれませんが、アベレージ的な打率で考えると東西格差はより顕著に現れるように感じます。
僕は東京在住なので、競馬場での現地応援のために関東所属の馬は毎世代1頭は最低持ちたいなと思いつつも、この傾向を見る限り、やっぱり関西偏重で馬選びをするのが得策なのかなと感じる次第であります。
とはいえ、過去3年でこういう傾向になったから、2022年募集も同じ傾向になると確定するわけでもなく、あくまで馬選びにおける、いちファクターとして参考にしていただければと思います。
「関東馬の方が10頭多い」今年をどう捉えるか
特に今年は、関東50頭、関西40頭と例年の募集比率よりもかなり関東側に頭数を寄せてきました。この真意は何なのか?
この問いの答えに関して、僕ら平民は知る由もありませんが、少なからず仮説を立てて検証することはできます。
僕は2年後のこの時期にまた、同じように東西別勝ち上がり率を算出して、この母数10頭の差が結果的に勝ち上がり率に対してどのような作用を及ぼすのか、検証してみたいと思います。
似たような感じで、キャロット過去3世代における「募集当時の人気」と「現時点の戦績」の相関関係をマトリクスにまとめたコラムも書いているので、興味のある方はご一読ください↓
一口馬主の醍醐味についてもブログ書きました↓