チョン・テセの「ザイニチ魂!」を読了

チョン・テセの自叙伝「ザイニチ魂!」を読みました。

僕のブログを前から読んでくれている方はご存知の通り、僕はテセとアジアカップの開催地、ドーハで初めてお話しして(ブログはこちら)、その後ボーフムまで遠征して(ブログはこちら)、彼の試合を代表とクラブ、両方で見てます。

そもそも僕がなぜ、テセに興味を持ったのか?

その理由は朝鮮代表が南アフリカワールドカップに出場したこと、それが全てです。

北朝鮮が南アW杯に出場していなければ、きっと僕はテセに出会えてなかったはず。

世界一蹴の旅に旅立つ前に、「2010年南アW杯出場32カ国を歴訪するのである!」と断言してしまった都合上、僕らLiberoは北朝鮮入国を2009年8月に決行しました(当時のブログはこちら)。

北朝鮮がW杯予選で敗退していたら、僕らも北朝鮮に入国していなかったし、そもそも朝鮮代表に興味を持っていなかったと思います。

そういう意味で、僕はテセにありがとうと言いたい。

テセが朝鮮代表をW杯に導いてくれてなければ、僕はあんな貴重な経験をできなかったわけだし、そもそもテセにも出会えなかったわけで。

そんな感じで、鄭大世というプロサッカー選手にとても興味を持った一サポーターがこの「ザイニチ魂!」という書籍を手に取ったわけですが、これがかなり興味深かった。

生まれは日本、国籍は韓国なのに、朝鮮代表を選択した理由、ワールドカップのブラジル戦の舞台で、国歌斉唱時に涙した背景など、彼に興味を持ったサッカー好きな人であれば、とにかくテセの本音が凝縮されてて、テセワールドに引き込まれること間違いなしです。

ただ一点だけ上げるとすると、かなりプライベートな部分まで踏み込んで書かれた自叙伝なので、テセ本人に興味を持ってるサポーターにだけお勧めの本、という位置付けになるかと。

小学校の時の発表会でピアノを弾く写真とか、大学生の時にパチンコで○○万円勝って△△を買ったエピソードとか、東アジア選手権で対日本戦で君が代斉唱で涙した話とか、とにかくネタ満載です。

ツイッターでテセの人間臭い呟きを目にしているサポーターも多いと思います。価格も新書なので、777円とお手頃です。彼のサッカー人生に少しでも興味を持ってる人には、強くお勧めしたい本です。

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